- 2020-05-20 (Wed) 09:33
- 総合
コロナ禍もあり、自宅で過ごす時間が圧倒的に増えている。本来ならこの時期、海の向うの大リーグや米ゴルフの生中継にうつつを抜かしているのだろうが、今年はそれも不可能。大谷翔平君の快打に「オオタニサン、ビッグフライ(ホームラン)!」という米アナの絶叫が聞けないのは物足りない。プロ野球がないのはそう寂しいとは思わない。やはり、それだけプロ野球から「心」が離れているからだろう。福岡に住んでいると、民放ラジオの朝の番組で出演者が地元のソフトバンクホークスに対し、熱狂的な声援を送っているが、右の耳から左の耳へと流れるだけ。
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アメリカのオンラインメディアのハフィントンポストをのぞいて、トップニュースの見出し Scandal At State: Pompeo Had A Dog Walker に引き込まれた。ポンペオ米国務長官にa dog walker(犬を散歩させる人)がいて何の問題があるのか?
記事にアクセスして合点が行った。本文の見出しは Fired Inspector General Was Probing Whether Pompeo Made Staffer Run Errands: Reports となっていた。そうか。国務長官は部下に命じてペットの犬の散歩をさせていたということか。そのほか、クリーニングに出した衣服の受け取りや長官夫妻のレストランの予約などもさせていたとか。それで国務省のリニック監察官が調査を開始すると、これに激怒したポンペオ氏がトランプ大統領に泣きつき、大統領が監察官を解任したのだという。これが事実なら不当な報復人事であることは明らかだ。
次のような文章があった。A Democratic aide told CNN that Pompeo was suspected of making a staffer run personal errands such as walking his dog and picking up his dry cleaning. 私はwalking his dog という表現が面白いと思った。私にはなかなかこういう表現はできない。それはwalk という動詞が「歩く」「散歩する」という自動詞だという印象が強く、目的語を直後に置くことができる他動詞でもあるとの認識が薄いからだろう。
だから、「私は彼の犬を散歩させた」ならば、I took his dog for a walk. という文章が頭に浮かぶ。だがしかし、上記の意味合いは単に I walked his dog. でもOKというわけだ。この場合、walk が「散歩させる」という他動詞となっていて、直後に目的語を続けることができる。英語では動詞が自動詞か他動詞かその違いを意識することは大切だ。
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コロナ禍。小倉のよみうりFBS文化センターで行っている英語教室(毎月第1、2、3火曜日)は引き続き、今月いっぱい休講です。最後に教えたのはいつだったか記憶もあやふや。来月からは心機一転の心境で精を出すつもりです。英語に関心のある方は文化センターのホームページ(https://yomiuri-cg.jp/)をのぞいてください。受講生が少なく、途中からの参加大歓迎です。天神のカフェ「本のあるところajiro」で行っている英語教室(毎月第2、4日曜日)はコロナ禍のため、覚えたてのスカイプで楽しく続けています。今は “Alice’s Adventures in Wonderland” を読んでいます。英語と読書が好きな人はajiroのホームページ(http://www.kankanbou.com/ajirobooks/)をご覧になってください。
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