- 2020-03-27 (Fri) 11:31
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毎日気が滅入るコロナウイルスのニュースばかり。私はこっちには絶対来るなとの思いから「クルナウイルス」と呼んでいる。という冗談はともかく、ブログをアップする気にもなれない。このブログを書き始めて7年の歳月が流れたが、こういうやる気のない気持ちにさせられたのは初めてかもしれない。年とともに記憶が段々と薄れてはいるが。
去年の今頃は一か月という短期間とはいえ、台湾に語学留学するのを控え、あれこれ思案していたかと思う。本当に受講が許されるのだろうか、宿はどうしよう、安い宿を見つけることができるだろうか、といった不安も抱えていた。そして元号が平成から令和へと変わったのを見届けて、キャリーバッグに着替えを詰め込み、台北に発った。着いてみれば、案ずるより産むが易しで、楽しい一か月の台北滞在を過ごすことができた。
それを考えると今の心境とは大違いだ。おそらくコロナウイルスがなければ、この時期に台北か上海辺りに一週間程度の短い旅に出ることを考えていたかもしれない。まあ、去年台北に行っておいて良かったと思えば、そういう見方も可能かもしれないが。
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去年の秋から開講されていたNHKの中国語・韓国語講座も今週で半年の学習を終了した。初級の講座は中国語・韓国語ともに再放送だったので、私は少なくとも2回目の聴講だった。前半はさすがに楽についていけたが、後半は結構手こずることがあった。中級の講座は依然、難解だった。
そして来週からまた新しい講座が開講する。次回は再放送ではなく、新作の講座のようだ。もうそろそろ初級はほどほどにして中級をじっくり聞いて学習する段階ではないかいなとは思うが、人間、ついつい楽な方に流れるようで・・・。
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新型コロナウイルスに関して、河野防衛相がカタカナ語を多用しないようにと政府に申し入れたとする苦言が新聞に載っていた。防衛相が問題視しているのは「クラスター」「オーバーシュート」「ロックダウン」など。毎日NHKテレビを見ていれば、それぞれ「感染集団」「爆発的な患者急増」「都市封鎖」を意味するということは理解できるが、確かに防衛相の言は傾聴に値する。多少とも英語を学んでいれば、英語のcluster は(ブドウなど果実の)房、かたまりを意味するから、まあ、類推できる。overshoot は辞書には(停止位置などを)通り過ぎる、(限度などを)超過すると載っているが、患者の急増はかなりの飛躍か。lockdown は独房への監禁という原意で、都市封鎖はまあ類推できないことはないが。
新聞記事には茂木外相が記者会見などで「アズ・スーン・アズ・ポッシブル」(できるだけ早く)「アグリー」(合意)などの英語表現を連発しており、防衛相の主張に耳を傾けよと指摘した野党議員の苦言も紹介されていた。
私も多少なりとも英語で「飯を食ってきた」端くれとして、普段使う言葉にあまり横文字が飛び出さないように気を遣ってはいる。市民権を得たような便利な表現は別としてだ。上記の「アズ・スーン・・」や「アグリー」は少なくともまだそういう段階にはないように思う。ポッシブルが定着すると英語の実際の発音を誤解する可能性が possible だろう。
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