- 2020-02-17 (Mon) 18:19
- 総合
本日の読売新聞朝刊の社会面トップの記事を読んでちょっと驚いた。新型肺炎の予防策などをPRした厚生労働省の特設ウェブサイトの外国語版に誤訳が相次ぎ、訪日外国人が困惑していると報じていた。信じ難いが、例えば「手洗いなどの実施がとても重要です」は英語で “implementation in the restroom” と意味不明の語句となっているとか。厚労省の職員の翻訳だけでは追いつかない場合に2018年7月以来、自動翻訳を導入して対処しているのだが、この自動翻訳システムに原因があるらしい。
自動翻訳の不思議な訳文は誰もが経験しているかと思う。私も最近、ホテルで見かけた案内文の怪しい英訳について書いたばかり。まだまだ人様のチェックが必要なようだ。ただ私が上記の記事でおやっと思ったのは英文翻訳だけでなく、中国語の翻訳に関する以下の記述だ。<水際対策が>が中国語版では<水辺対策>と訳されたり・・・。これだけでは分かりにくい。読者に不親切ではないか。
「水際」は私の中日辞書では「水边」と載っている。「水際対策」の漢字をそのまま繁体字の該当字を使って「水边(水辺)対策」としても中国人には理解できないのかと推察はできる。それでネットで「水際対策」に該当する中国語を検索してみた。どうもぴたっと当てはまるのが見つからなかったが、なんとか、「口岸防控」という語句を見つけた。元々の意味は「港で予防・制御する」という意味合いらしい。
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先月のブログで大リーグのサイン盗み疑惑(sign-stealing scandal)について記した。ヒューストンアストロズに関しては当事者がこの不正行為を認めており、疑惑の2文字はもはや必要ないようだ。もう一つの残るボストンレッドソックスはこれから大リーグ機構の調査結果が出る運び。
英字新聞ジャパン・ニュースを読んでいたら、名のある投手がアストロズのサイン盗みに絡み、アストロズ戦で相手投手がビーンボール(beanball)の類の危険な球をアストロズの打者に投げたとしても、その気持ちはよく理解できると発言していた。2017年のシーズンではアストロズのスタープレーヤー、ホセ・アルトゥーベ選手がMVPを獲得したが、これを疑問視する声も聞こえている。彼がホームランを放つなど華々しい打棒を振るったのはこのサイン盗みのおかげではないか、従ってMVPも本来ならば他の選手が獲得すべきだったという批判の声も他球団の中心選手の間から起きている。アストロズは今シーズン、ロードのゲームでは敵地のファンから凄まじい罵声を浴びる、いばらのロードが待ち構えているかに見える。
その大リーグも間もなくオープン戦(preseason exhibition games)に入る。一ファンとして楽しみは、やはり、ロサンゼルスエンジェルスの大谷選手の活躍だ。今年こそ二刀流のスタープレーヤーとして真価を発揮するのを見たい。今年は日本から新たに山口投手の他、筒香、秋山両選手も大リーグに挑戦する。プロ野球から大リーグに移籍したposition playerと呼ばれる野手(打者)の中で大活躍したのはイチロー選手と松井秀喜選手ぐらいだろう。国内でプレーしていればもっと名を馳せたのではと思う打者は少なくないのだが・・・。
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