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vegan(厳密な菜食主義者)

  • 2020-02-03 (Mon) 09:45
  • 総合

 NHKラジオの中国語講座「まいにち中国語」。再放送なのでとっくに理解済みと考えていたが、やはり、改めてテキストに目を通すと、「嗚呼、そうだったのか。これは忘れていた」と思わせられることが少なくない。
 最近の例は「主題文」。<中国語の動詞文の文頭に置かれるものは必ずしも動作主(動作・行為を行う側)とは限りません。「~については[主題・トピック]どうである[コメント]」というふうに、「主題+コメント」の形で述べることもよくあります。このような形の文を主題文と言います>と説明されている。
 例文として、幾つかの文章が紹介されていた。その一つは・・。那件事我知道了(あの件については了解しました)。「那件事」(あの件)は目的語のようにも見えるが、最初に主題(トピック)を口にして、その後で「我知道了」(了解しました)と述べている。このブログで何回か主題文について考えているが、今再度、チェックして見ると、2017年8月に概略以下のように書いている。
 ——听说,茶馆能看到变脸等一些表演。——(茶館で変面などの出し物が見られるって聞いたんですけど)。日本語では中国語の逐語訳的な「聞くところによると、茶館は見ることができる、変面やその他幾つかのパフォーマンスを」と言ったとしても、ほぼその意味合いは理解できる。中国語では日本語の語順にほぼ沿った表現が可能という指摘に何回か出合っているが、これもその一つだろう。日本人にはすっと腑に落ちるのに、と私は思った。上記の文章は先に書いた、日中韓の「話題優越型言語」(topic-prominent language)の特徴である、文頭に主語ではなく、主題がくる例であろう。
 日本語の発想で通用する、つまり書ける、話せる中国語の文章と言えるのでないか。
                  ◇
20200203-1580690631.jpg vegan という語を初めて聞いたのはいつだったか。健康志向のvegetarian が高じると vegan となるのだという風に理解したような気がしないでもない。私の電子辞書には「極端な菜食主義者」であり、「肉や魚の他、卵・チーズ・ミルクなども摂らない」と記されている。アフリカ大陸を飛び回っていた頃に愛用していた古い辞書(1986年発行)を本棚から取り出して引くと「厳密な菜食主義者」と載っているから、昔からある語彙のようだ。
 私の知人の中にもveganismを実践している人がおり、自分にはとても真似などできないと感心していたが、ネットで英BBCの記事を読んでいて、veganismに否定的な見方があることを知った。この記事はveganismはむしろ健康に良くなく、特に知性・知的活動を損なう恐れがあると警告しており、衝撃的な内容だった。
 この記事ではヴィーガンの食生活を続けると、脳の成長を妨げ、神経系統に回復不能な損傷を及ぼすとして、特に子供たちや妊婦には推奨できないと警告していた。例えばビタミンB12という栄養素。これは肉や卵のような動物性食品からのみ摂取可能であり、植物性食品からは摂取できないのだとか。このB12が欠如すると、子供たちは “unable to sit or smile” となり、最悪の場合には “coma” に陥ることもあると指摘していた。おお怖! 野菜はもりもり、肉や卵も時にはということか。

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