- 2019-12-23 (Mon) 14:59
- 総合
今年も有馬記念がやってきて、終わった。今週の土曜日もあと一日競馬があるようなので、JRA(日本中央競馬会)の今年のレースがすべて終了したわけではないが、有馬記念で一年の一区切りがつく。私は馬券を場外やネットで購入することから足を洗って久しいが、有馬記念は特別な思いでレースを見る。一年の締め括りぐらいは馬券をちょっと買ってみたいと思わないでもないが、買い方も大方忘れてしまった。それでも自分だったら、この馬を中心にしてあれとあれとあれを二三着候補に馬券を買うかな、ぐらいのことは頭の中でシミュレーションはする。推理するだけならただで済む。
天神で今年最後の英語教室を終えた後、急いで自宅に戻り、有馬記念のレースを観戦した。私の念頭にあった馬は全然ダメだった。評論家・予想屋の圧倒的大多数が絶対視していたダントツ一番人気の4歳牝馬アーモンドアイは最後の直線でなぜか失速し、掲示板にも載らない9着に惨敗した。中山競馬場では群衆が絶叫し、ため息が漏れたことだろう。
競馬は馬券を買わずに、推理して楽しむだけにすれば、文句なしに楽しめるレジャーだ。馬券を買う人がいなくなれば、公営ギャンブルとして成立しなくなるという指摘もあるだろう。そうなれば、歌舞伎や能のように伝統技能として伝承していけばいい。
あの歌舞伎だってテレビで見たことはあっても、劇場で観たことのない人は案外多いのではないか。私も劇場ではない。たいして興味もない。でも、歌舞伎を後世に継承することは大切なことであると分かる。競馬もその程度の位置づけでいいのでは。国民のお金を毎週末巻き上げるレジャーである必然性はない。ましてや、人気のある女性タレントたちを使って競馬場内の女性専用カフェを映し、男性タレントが「あそこには馬女(うまじょ)しか入れないのだ!」と叫ぶCMを流し、若者の競馬熱をあおる必要などさらさらない。
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クリスマス。Merry Christmas! がいいのか Happy Christmas! がベターなのか。いや、世の中はキリスト教徒だけではないので、近年は Happy holidays が無難とも聞く。
今年最後の英語教室(天神)で時節柄、Happy Christmas について若干説明しようと思った。そこでふと思い出した。そう言えば、公民館の中国語講座でちょうど一年前に中国語で書いたこのテーマのトリビア的な一枚の紙をもらったことを。最後の方は私には難し過ぎて、ろくに読んでいなかった。どこかにあるはずだ。机の上にたまった書類・手紙等の山を漁ってみたら、運よく出てきた。
改めて読んでみると、興味深いことが記してあった。なぜ、当初は一般的だったHappy Christmas! がMerry Christmas! に取って代わられたのか。Happy Christmas & happy new year! と口にする場合、happy を二度言うことになり、これは口調が良くないから、Merry Christmas! が段々と優勢となったという説があるらしい。中国語の表現でも似たようなことが言えると書いてあった。去年はそこまで読めなかった。証左として中国語で「吃两两饭」(ご飯を100㌘食べる)と言う時は「两」(2)と「两」(50㌘)の重複を避け、「吃二两饭」と最初の「两」を「二」に替えて使うとか。確かに同じ語を直近で繰り返すのを回避したいのは理解できる。英語と中国語同様、日本語でもそうかもしれない。
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