- 2019-12-02 (Mon) 16:00
- 総合
日曜日。久しぶりに香椎浜をスロージョギングした。このところ、何だか熱っぽく感じて走らない方が無難と思っていたからだ。それで体調が戻った日曜日、走った。香椎浜を1周3キロ程度走るつもりだったが、結局2周走った。帰途、香椎の国道3号線で大勢の人垣に遭遇した。そうだ、この日は福岡国際マラソンの日だ。香椎が折り返し地点となっている。
急いで自宅に戻り、デジカメを手に折り返し地点に戻った。沿道では多くの人たちが声援を送っていた。残念、トップは外国人選手だ。私はあの川内優輝選手が歯を食いしばって駆け抜けるのを見届けて帰宅した。同じ走るでも雲泥の差!
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NHKラジオの中国語講座で次の文章に出くわした。车站旁边有一家拉面店。店里没有客人。桌子上有一只蟑螂!(駅のそばにラーメン店が1軒あります。店の中にはお客さんがいません。テーブルの上に1匹のゴキブリが一匹いる!)
考えようによってユーモラスな文章だ。客はいないが、ゴキブリはいるラーメン店。食べたくなるようなお店ではない。私が住む福岡はラーメンの美味さでも知られる。大半はトンコツラーメンのような気がする。私も嫌いではないが、あまり食指は動かないので、ラーメン店に足を運ぶことはほとんどない。宮崎に戻るとよくのぞくラーメン店があるが、あそこはトンコツ系ではない。とすると私はあまりトンコツ風味が好きではないのかもしれない。
東京・千駄木に住んでいた頃、よく通っていた飲み屋街にラーメン店があった。いつ通ってもお客が入っていることは稀だった。当然、一度もお店に入ったことはない。上記の文章を読んでいてそのお店を思い出した。懐かしくはない。週末、ケーブルテレビを見ていたら、「街中華やろうぜ」みたいなタイトルの番組をやっていた。タレントが東京の下町などで長く営業している中華のお店を紹介する番組で、確かに美味そうな品々が目白押し。
そのうちに千駄木のお店が出てきた。富山出身のご主人が60年以上も営んできた中華のお店だった。私は店名を聞いた時にすぐに分かった。飲み屋街の近くにあったお店でよくその前を通っていた。入店したことは一度あるかないか、なかったかもしれない。新聞社に入社した時、店名と同じ名前の同期がいたので、妙に記憶に残っているのだ。
番組ではそのお店が間もなく閉店することを伝えていた。80歳を超えたご夫婦が体力の限界を訴え、お店の味を壊す前に引退を決意したという。閉店を惜しむ馴染みの客が次々に訪れていた。お人柄があふれた笑顔のご夫婦を見ていて、しまった、こういうお店だったのか、私も何度も足を運んでおくべきだったと少し悔いた。
冒頭の中国語に戻ろう。车站旁边有一家拉面店。店里没有客人。桌子上有一只蟑螂!このような中国語がさっと頭に浮かぶようになりたい。ところで、ゴキブリが蟑螂(ジャンラン)。とても覚えられそうにない漢字だが、章郎という名前に虫偏がついたと考えれば何とか記憶の端に引っかかりそうな気がしないでもない。小中学時代に章郎という名の同級生がいたら、「おい、お前は中国に行ったら、ゴキブリだぞ!」などとからかうことができただろうが、当時は中国語は思いもつかない遠い世界の言葉だ。漢字はともかく、蟑螂のピンイン(発音)は例によって厄介だ。
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