- 2019-08-08 (Thu) 09:42
- 総合
台風一過、猛暑が戻ってきた。スロージョギングでもグロッキーになりそう。そういえば、この語も英語が語源だと思い、辞書を繰って見ると、groggyという語が出てきた。「(疲労・病気・衝撃などで)足元がふらつく、意識がもうろうとして」という意味。グロッギーの方が原音に近いか。昭和世代の我々は子供の頃、例えばテレビでプロレスを見ていて英語の語源を意識もせずに「あのレスラーはグロッキーだ。今に倒れるぞ」などと思っていた。
昨今の環境や気象に関するニュースを見ると、地球自体がgroggy になりつつあるのかなと思えてもくる。まだ異論を唱える科学者もいるようだが、諸悪の根源は文明が吐き出している二酸化炭素の排出による地球温暖化。世界各地の今夏の猛暑もおそらく温暖化がもたらしている異常気象の一つなのだろう。
最近のジャパン・ニュース紙にちょっと手がとまるニュースが掲載されていた。見出しは ‘Artificial snow’ could shore up collapsing Antarctic ice sheet というもの。本文を読むと、南極を覆う氷床に人工的な雪を降らせることで氷床が海に融け落ちることを防ぎ、海面上昇に歯止めをかけることが可能という研究結果が発表されたという。そうでなければ今後、海面の3㍍上昇は不可避の情勢なのだとか。そうなれば、ハンブルク(独)や上海、香港、ニューヨークはやがて水没する運命にあるとか。日本の都市は言及されていなかったが、おそらく同じ苦難に遭うのではないか。
専門的なことはよく分からないが、南極の氷床の近くで12,000 もの風力タービンを設置して海水を高度1,500 ㍍に吹き上げ、雪として降らせることで氷床を「補強」するのだとか。そんなことが果たして可能なのか私には分からないが。
この研究結果をまとめた科学者の一人の次の言葉が印象深い。“We have already awoken the giant at the southern pole. We are already at a point of no return if we don’t do anything. We can bring it back to the stable point by a small interference now – or by larger and larger interference later.”
地球文明は a point of no return (引き返すことのできない地点)に差しかかっているのだとか。我々はまだいい。過酷な尻拭いを強いられるのは我々の後の世代だ。
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大リーグを見る熱意が失せつつあるのは猛暑とは何ら関係はない。一つには大谷翔平君の調子が今一つなこと。彼が属するロサンゼルスエンジェルスも低迷し続けている。投手陣が情けない。あまり覇気も感じられない。一生懸命に応援しようという気が起きない。
プロ野球は絶好調だった巨人が絶不調に陥っている。原辰徳監督は監督としての1,000勝達成ではしゃぎ過ぎたか?どこかに慢心があったのかもしれない。どうでもいいが・・・。
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