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お粥は飲む(喝)もの

  • 2019-07-11 (Thu) 10:24
  • 総合

 外部には公表されることのない外交公電でワシントン駐在のキム・ダロック英国大使から「無能」呼ばわりされたトランプ米大統領が怒髪冠を衝くように怒っているようだ。民放テレビを見ていたら、大統領が大使を “a pompous fool” とこき下ろしたと報じていた。民放テレビ局は「思い上がった馬鹿」と訳していたような記憶がある。
 渦中の大使はそっくりその言葉を大統領にお返したい思いだろうと推察される。それにしても、トランプ氏のような気まぐれな指導者と冷静沈着に付き合っていくのは並大抵のことではないだろう。そんな人物が世界にいるのかしらと首を傾げざるを得ない。そう思ったら、灯台下暗し。ごく近いところに一人、いや二人ばかりいた。
 この項をアップしようと思った11日朝、ダロック大使の辞任が報じられている。英米両国の外交問題に発展しつつあることの責任を取った形だ。メイ英首相の後任を選ぶ保守党の党首選にも余波を及ぼしているが、今回の件で株を下げた人物はダロック氏ではなく間違いなくトランプ氏だろう。
                  ◇
 来週末に再び、台北に行くことにした。今年4月に淡江大学で受講した中国語講座の約4か月のコースが終了し、最後の授業があるからだ。先生の黄老師から暇があるならお出でなさいと誘われていた。ほぼ風来坊に近い年金生活者にとっては出費がかさむ旅はそうは気軽に出かけられないのだが、「人生は出会い」と思い、それを実現することが無理なく可能な限り、神様が「行って来い」と言っておられると解釈する、いや、解釈したい。
 クラスメートは10余人。私が4月末にクラスを去った時は私たちの中国語力は大差ないように感じていたが、おそらく今では彼らの中国語は格段に上達していることだろう。私のとても緩い独学ではとても太刀打ちできない。その現実を認識するだけでも行って見る価値はあると思われる。もちろん、彼らとの再会は楽しみである。私にとっては子供のような世代の若者がほとんどだが、年齢差を意識することは皆無に近いから不思議だ。私は生来の能天気者だとつくづく思う。いいことかどうか分からないが。
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 NHKラジオの第2放送で韓国語と中国語の初級講座をともに毎日聴いているが、韓国語の講座はどうも「中身」が薄い気がしてならない。テキストを買わずに聴いているのだが、中国語の講座は歯ごたえたっぷり。うろ覚えの語彙とか初めて耳にする語彙もあり、辞書と格闘する日々だ。韓国語の講座はあまり辞書を引くこともない。私の力があるわけでは決してない。そのうち、「中身」が濃くなることを願うばかり。
 中国語の中級講座「レベルアップ中国語」は再放送だから何とかついていけるが、それでも私には十分難解。基本的な発音の留意点を指摘してくれるのが嬉しい。zhi と ji が私には難しい。台北の大学でも老師に悲しくなるほど注意されていた。舌を口の奥に立てて音を出すzhi がともすると普通の ji になってしまう。上記の講座で「喝粥」「喝酒」の音の違いが説明されていた。前者は「おかゆを食べる」でピンイン表記は zhōu、後者は「酒を飲む」でピンイン表記は jiǔ 。私には口でも耳でも言い(聴き)分けるのは難しい。

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