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Like it or not, よく耳にする like

  • 2019-07-05 (Fri) 14:28
  • 総合

 東京に住む友人から福岡は雨は大丈夫かというメールが届いた。九州が広いということを普段あまり実感することはないが、今回の九州南部豪雨ではそれを実感した。福岡に戻ると快晴とまではいかないが、雨は降っていない。昨日は洗濯して洗濯物をベランダに干すことさえできた。天気予報で福岡も雨を覚悟していただけに不思議な気分だ。
 南九州も大雨のピークは過ぎたようだが、ネットで気象衛星の画像を見ると、まだ大きな雲の塊が九州の南西海上にある。まだまだ油断はできないようだ。猛暑も嫌だが、早くからっと晴れ上がって欲しいものだ。
                 ◇
20190705-1562304516.jpg 「ジャパン・ニュース紙」を手に取って、ちょっと面白い記事を見つけた。こういう記事に出合うと、やはり、新聞を購読している良さを感じる。パソコンやスマホでも読むことはできるのだろうが、実際の紙面は毎日、何気なく目に飛び込んでくるのだからありがたい。
 その記事の見出しは Opelka knocks out 3-time Slam champ Wawrinka in 5-set thriller というものだった。英国で行われているテニスのウィンブルドン選手権で実力者のワウリンカ選手が無名のオペルカ選手にフルセットの末に敗れたのだろうというぐらいの推測はつく。錦織圭選手の記事だったらすぐに読み始めたかもしれないが、見出し自体はそう食指が動くものではない。それでも前文(lead)ぐらいはさっと目を通してみた。Reilly Opelka still is getting used to some aspects of visiting Britain. オペルカ選手が英国人ではないことが分かる。英国のどういう点に慣れつつあるのだろうかと興味をそそられ、読み進めることになった。
 この選手はアメリカ人で21歳の新鋭。身長2㍍11㌢もあるのだとか。それではホテルのベッドで身の丈に合わないこともありうるだろう。興味深かったのは次のくだりだ。滞在しているホテルにエアコンが設置されていないことに対しての不満を吐露している。
 “Every year I come here, and, like, ‘Why is there no AC?’ They’re like, ‘Oh, it’s never hot here.’ Every year, it’s over 80 degrees (26 C)!” Opelka said.(「僕は毎年ここに来ているんだ。『なぜエアコンがないの?』って尋ねると、ここの人たちは『大丈夫、決して暑くはならないから』って答える。でも、80度<摂氏26度>以上にはなるんだよ!」とオペルカ選手は語った)。彼の出身地のフロリダ州では夏のエアコンは欠かせないのだろう。
 イングランド及び英国が夏でも涼しいことはよく知られている。私も93-96年に新聞社のロンドン支局に勤務したが、エアコンが欲しいと思ったことはない。それほど真夏でも快適な日々だった。おそらく今でもそうではないかと思うが、オペルカ選手は十分暑いと感じたのだろう。英国と海をはさんだ隣国のフランスでは最近、45度を超える猛烈な暑さになっているというニュースを目にした記憶がある。今年は英国も例年にない暑さになっているのかもしれないが。
 参考までに、オペルカ選手の言葉にある like はアメリカの若者がしょっちゅう口にする語だ。あまり意味のない語だが、「何て言うのか」「そのつまり、えぇっと」という感じ。私の尊敬するアメリカ人の老師はこうした間投詞的な語を嘲笑している。

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