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台北、再見

  • 2019-04-27 (Sat) 08:45
  • 総合

20190427-1556322249.jpg 昨日の金曜日。私にとって最後の授業出席が終わった。他の受講生にはこれからまだ12週間もの授業が残っている。彼らが羨ましい。だが、私はこれでおしまい。今日は福岡に戻る。最短3週間の聴講を選んだのには色々理由があるが、まあこれで良かったかと思っている。短い期間であったが、熱心に指導してくれる老師(先生)がとても有難かった。いいクラスメートとも出会えて良かった。彼らの中には英語があまり話せない子もいて、本当はもっとやり取りしたかったのだが、お互いの中国語のレベルではそれはとても無理。
 昨日は老師の計らいで授業の合間にみんなが一緒になって記念写真を撮影した。どうも場違いの男が一人、真ん中に写っているようだ。誰だ、この男は?それは私だよ!授業が終わった後、先夜に食事を一緒にしたインドネシア人の二人の女性が教室の外で小さな封筒を私に差し出した。ハンカチと一緒に英語と中国語の素敵なメッセージが入っていた。もっとも中国語の方はこれから辞書で調べないと詳しい意味が分からない。
 大学を後にして、クラスメートの一人だった李先生にランチをおごってもらった。李先生は私と異なり、まだ現役の身だが、他のクラスメートと比べれば格段に私の世代に近い。関西圏の大学で教えている李先生は日本語も流暢。それで最初の日から私たちは日本語で語り合い、ときに食事を一緒にした。李先生からお別れのランチをおごりたいと言われ、有難くお受けした。李先生は私などよりはるかに中国語に対する造詣が深そうだったが、発音・声調に関しては私同様に苦労されていた。
 李先生や他のクラスメートがこのコースを終えるのは7月の中旬。老師は私に「あなたは来られるようであれば、その日一日特別に参加したらいかが。歓迎しますよ」と言ってくれた。確かに無理な企てではない。格安チケットで7月のその週末、台北に飛ぶことも可能だろう。私の中国語のレベルが独学で着実にアップしていればまた改めて考えたい。私はこれから暇を持て余しそうな雲行きでもある。
 さて最後のホテル代も支払った。間もなくチェックアウトして空港に向かう。窓のない狭い部屋住まいだったが、慣れると特段の苦にもならなかったから不思議ではある。クーラーが効いて快適だったからかもしれない。中国語を学習していない時はテレビで野球や漫画を見た。何といっても「アンパンマン」が一番良かった。福岡に戻っても中国語の「アンパンマン」が楽しめるのだろうか。ぜひ楽しみたいと願っている。
 台北を去る前にやり残していることが一つあった。懐具合が心配でずっと無駄な出費を戒めていた。好きなサウナを利用したのも一回だけ。何しろ利用料金が600元(約2,300円)。これは台北では高過ぎだろうと思わざるを得ない。街中でよく見かける按摩の案内。1時間全身按摩が同じ600元。これはまあ妥当か。この按摩もずっと素通りしていたが、痩せ細った我が財布から出ていくお金はあとはたかがしれている。コインランドリーで最後の洗濯(140元=約530円)を終えた後、按摩のお店をのぞいた。厳しい仕事で汗を流している同年輩の方々には申し訳ないほど気楽な日々を過ごしている身とはいえ、それなりに全身に疲労はたまっている。その凝りをほぐしたいと思っていた。按摩は若い女性がやってくれ、終わったら期待以上に爽快な気分になった。これで思い残すことはない!

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