- 2019-04-20 (Sat) 10:42
- 総合
木曜日の昼飯時、初めて入った食堂で美味い水餃子と麺を味わっていたら、ぐらっときた。最初は何が起きているのか分からなかったが、あ、これは地震だと気がついた。結構揺れた感じがした。数日前にもホテルの部屋でパソコンに向かっていた時に軽く揺れたことがあったが、台湾は日本と同様の地震多発国であるようだ。同情を禁じ得ない。
中国語の講座のクラスメートの中には地震がない国から来ている若者もいて、老師(先生)を中心としたラインに「怖いよー」といった感じの感想が書きこまれていた。今回の地震も去年大きな地震に見舞われた東部の花蓮近くが震源地のようだ。
実は当初の予定では今週末、つまり金曜午後からその花蓮に足を運ぶつもりだった。過去の旅で何人か親しくなった人がいるからだ。だが、懐具合が少し心配になってきたことと、台湾の残りわずかな日々を中国語の学習に励みたいという思いがあって、今回は花蓮訪問を断念したところだった。神様が今回は行くなと告げているのだと「解釈」した。
◇
投宿しているのは格安ホテルだが、既述の通りケーブルテレビが充実しているのがありがたい。運が良いと、夕刻からは巨人のゲームの生中継が楽しめる。早朝には大リーグ。へたすると中国語の勉強に来ている意味がなくなってしまう。上記のゲームは中国語らしき言語で放送されているのだが、耳を傾けても理解できる語は皆無に近いからだ。
中国語の勉強になる番組もある。アニメだ。アニメ専門の局もあるようで、日本のアニメがしょっちゅう流れている。「ちびまる子ちゃん」(櫻桃小丸子)や「クレヨンしんちゃん」(蠟筆小新)などといった番組は人気があるようだ。昔はともかく、今はこうしたアニメ番組はまず見ない。それでこちらに来てからも「素通り」していたのだが、あるとき、中国語の学習に役立つことに気がついて、ありがたく視聴するようになった。
私が一番気に入っているのは「それいけ!アンパンマン」(麵包超人)。日本にいる時は漫画でもアニメでも全く見たことがなかった。物語の筋も登場人物のこともよく知らない。新聞社勤務時代にアフリカから帰国して東京本社で働いていた頃、年下の同僚から、「那須さん、何だかアンパンマンに似てますね。うちの娘がアニメのファンなんですよ」と言われ、キン肉マンの類の漫画があるのだろうかと思ったぐらいだ。その後にアンパンマンのイラストを見て、特段嬉しくも悲しくも感じなかった。
ホテルの自室。チャンネルをかちゃかちゃやっていて、「麵包超人」というタイトルを目にした。すぐに「アンパンマン」のことではと察しがついた。「麵包」は「パン」の意だと知っていたし、「超人」は「スーパーマン」のことだと想像がつく。そうか「アンパンマン」はこう表現するのか。パンの世界だけに美味い、いや上手い訳だなと思った。バイキンマンは「細菌人」という訳が当てられていたが、これも理にかなった訳語か。
なぜ「それいけ!アンパンマン」が気に入ったのか? それは登場人物が口にする語彙が比較的容易なものばかりだからだ。それも割とゆっくり目のセリフだから大いに助かる。字幕(繁体字)で語彙をしっかり確認もできる。台北の人たちが普段から「アンパンマン」に出てくるような言葉をゆっくりとしゃべってくれないものかなと思ってしまう。
(注:麵包超人の包の字は繁体字では若干異なるが、私のパソコンではこうなってしまう)
- Newer: また悲惨なテロが
- Older: 初めて字が上手いとほめられた!