- 2019-04-04 (Thu) 08:30
- 総合
朝目覚めると、窓の外はどんよりと曇っていた。快晴からは程遠い空模様のようだ。携帯を開くと午前7時。なぜか時刻は日本時間のまま。台湾は日本と1時間の時差があるので、こちらの時刻はまだ午前6時。少し得をしているような気分だ。
シャワーを浴びる。私は朝シャワーをする習慣はないが、昨日はくたびれ果て、風呂に入る気力も失せ、歯をさっと磨いてベッドに潜り込んでいた。そして朝食。台北ではほぼ毎朝のように通っている大衆食堂に向かうことに決めていた。ホテルから徒歩15分ぐらいだろうか。朝の快適な散歩ともなる。出かける前にテレビをつける。ホテルのテレビは多チャンネルでNHKもリアルタイムで見ることができる。大ニュースはないようだ。
パソコンで大リーグのゲームをチェックするのはこちらでも大切な日課。おや、ニューヨークヤンキースは田中マー君が2度目の先発のようだ。急いでテレビのチャンネルを走らせると、予想通り、ニューヨークでのホームゲームを生中継している。5回を投げ終え、1対0で勝ち投手の権利を手中にしたところまで見た。もっと見ていたい。だが、台北にまで来て大リーグのゲームに熱心に付き合うのもあほみたいな話だ。それとマー君の力投を味方は拙攻で盛り立てることができず、これは逆転負けのパターンだなという予感がしたこともあり、テレビ観戦を諦めてホテルを後にした。
豆漿(豆乳)と小籠包の二品で90元(約340円)の朝飯を済ませ、地下鉄の駅に向かう。この日は片付けなくてはならない用事があった。実は今回は台北の大学にある中国語センターで中国語を学ぶことにしているのだ。この日は大学の事務局で授業料を支払うことにしていた。授業が始まるのは来週月曜から。本来なら3か月の講座だが、最短3週間から授業を受けることができるので、私はこの最短のコースを受講する。
次の用事は大学の近くで安宿を見つけること。4週間近い長期の滞在だから、少しでも安いホテルを探したい。バックパッカーの若者がよく利用する安宿は私のような還暦を超えた者にはちょっと厳しいかなと思う。無理して窮屈な思いはしたくない。かといってこれまで利用してきたホテルでは懐具合がすぐに寂しくなる。ならどうするか。実際に現地を歩いて格安なホテルを見つけるしかない。
それで大学の周辺を歩き回った。だが、なかなかホテルの看板を下げているところがない。諦めかけていた頃、ホテルの看板が見えた。駄目もとでフロントに足を運ぶ。一番安い部屋のレートは幾らですか? その部屋まだ空いてますか? 驚いたことに私の期待以上の部屋があった。しかも27日のチェックアウトまで借りることができるようだ。
気がだいぶ楽になって常宿のホテルに戻った。さあ、今晩はゆっくりお風呂に浸かって歩き疲れた足を癒そう。惜しまれるのは入浴剤の木酢液を持参しなかったこと。一応、こちらのドラッグストアをのぞいてみたが、さすがに木酢液は置いていなかった。それでも日本のさまざまな入浴剤は売っている。「日本の名湯」とうたっているものを一つ買い求め、この日の夜、早速使ってみた。
ところで先述のニューヨークヤンキースのゲーム。歩き回りながらスマホで結果をチェックしていたが、やはり、逆転負けを喫していた。マー君の好投は報われなかった。