- 2019-01-29 (Tue) 08:55
- 総合
普段はあまりテニスの国際試合をテレビで観ることはない。応援しても、日本人選手は最後には負けるからだ。私は心が狭いから応援のしがいがないと思ってしまう。全豪オープンの大坂なおみ選手の場合は違った。パイティン!加油!などと韓中両語の掛け声を交えて声援を送った。決勝の第2セットで5対3とリードし、ラブ40(0-40)と3個のマッチポイントを手にしながら、ペトラ・クリトバ選手(チェコ)の驚異的な粘りに屈し、このセットを逆転で落とした時は、負けを覚悟したが、いやはや、あそこから巻き返すとは!
月曜日のジャパン・ニュース紙にAP電で敗れたクリトバ選手の言葉が掲載されていたが、その言葉が興味深い。“Amazing achievement. Definitely she is a great one. We’ll see what the future will bring.”(素晴らしい活躍だった。彼女は間違いなく偉大なプレーヤーの一人だ。これからさらに大いなる伸びしろを秘めているわ)
地元の豪紙の中にはナオミ選手のユニークな記者会見などでのやり取りから “Quirky Naomi” と形容しているものがあった。quirky とは辞書を引くと「一風変わった、くせのある」という意味が出てくる。ネガティブなニュアンスで使われることもあるかもしれないが、なおみ選手の場合に関しては、彼女の口からどんな言葉が飛び出すか「予測不能な」といった好意的な意味合いかと思う。「型破りの」といった訳語が頭に浮かぶ。
英BBCの次の文章が彼女の魅力を端的に表現している。“Japan’s Osaka has endeared herself to the public with her down-to-earth and slightly awkward public speaking.”(日本の大坂選手は人前での率直かつちょっとぎこちない話し方で大衆を魅了した)
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中国語の辞書を繰っていて、「希望」と「絶望」の両語の発音が酷似していることに気づいた。「希望」と「絶望」をそれぞれピンインで表記すると「xīwàng」「shīwàng」。我々日本人には両方とも「シーワン」と酷似の音に聞こえる。「xīwàng」は日本語とほぼ同じ発音で良さそう。問題は「shīwàng」で、こちらは舌を口内でのけぞらせるように立て、「シー」と言わなければならない。中国語のネイティブスピーカーには明確に異なる発音として聞こえているのだろうが、私には何度声に出してみても自信がない。中国語に精通している元同僚の後輩氏にラインで尋ねたところ、彼は両者の違いを明確に意識して発声しているとの由。まだまだ道は遠い!
参考までに韓国語では「希望」は「희망」、「絶望」は「실망」。カタカナ表記ではそれぞれ、「ヒーマン」と「シルマン」。希望が肥ぃ満とも聞こえ、以前から何となく面白いと思っていた。韓国語の方は聞き間違えることはほぼないかと思う。
束の間、はまっていた韓国のドラマ「明日も晴れ」(原題:내일도 맑음)の最終回を見終えた。絵に描いたようなハッピーエンドだった。全121回のドラマで私がまともに見たのはせいぜい10回ぐらいだろうか。1回は40分足らずだったような気がするから、そう長尺のドラマではなかった。これでしばらくは韓国語のドラマからは遠ざかる。また、そのうち、終幕に近づきつつあるドラマを見つけたら、脳味噌をフル回転して物語のおおよその筋立てや登場人物の関係などを推測しながら楽しもう。
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