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英語の勉強に役立つトランプ大統領

  • 2018-08-18 (Sat) 10:15
  • 総合

 今年はことのほか台風の発生が多いように思える。台風シーズンは9月ではなかったか。これも酷暑や局地的ゲリラ豪雨などとともに毎年、恒例化する異常気象の一つだとしたら、我々はいよいよ世紀末の時代に生きているという気がしないでもない。21世紀が始まって間もないのに世紀末と書く異様さ・・・。そうでないことを祈りたい。
 とはいえ、九州にほぼ真正面から近づきつつある台風19号はうっちゃっておくとして、この週末は少し、秋の気配を感じたことも事実。この項をパソコンで書いて(打って)いる今(土曜朝)も温度は30度を切り、湿度は40%台、時に涼しい風が吹きこんできている。爽やかな秋の到来が待たれるが、この季節は「人恋しく」なるのが難点。
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 海の向うのこのお方は「人恋しく」感じることはないのだろうか。そう思えるような傍若無人なお方だ。言わずと知れたドナルド・トランプ米大統領。大統領に就任以来、人間台風ばりの物議を毎度醸し続けておられる。最近の例では元側近の黒人女性をlowlife とか that dog とこき下ろした。lowlife は普段あまり見かけない語だが、「字面」から、ほめ言葉ではないことは容易に推察できる。「下層階級の人」とか「犯罪者」といった意味が辞書に出ている。「人間の最良の友」(man’s best friend)とも称されるdog(犬)は場面によっては「下劣なやつ」とか「裏切り者」といった蔑みの意味合いとなるらしい。
 トランプ大統領は政権を去った高官に対する機密情報への接触資格を剥奪する挙にも出た。資格を剥奪されたのはジョン・ブレナン元中央情報局(CIA)長官。オバマ前政権でCIA長官を務めた人物で、退官後はトランプ氏の言動をことあるごとに批判してきていた。特にトランプ大統領が先月フィンランドで行ったロシアのプーチン大統領との首脳会談で、先の米大統領選でのロシアの不正介入疑惑に何の言及もしなかったことを「売国行為そのもの」と非難した。
 大統領のブレナン氏への冷遇は当然のことながら、野党民主党を中心に猛反発を呼んでいる。退役軍人高官の一人はブレナン氏が「高潔」な人格であり、「彼ほど国のために忠実に義務を果たした人はいない」と称賛し、ブレナン氏への連帯の証として自らも機密情報の接触資格を剥奪されることを願い出た。
 ブレナン氏の反応が英字紙ジャパン・ニュース紙のAP電で報じられていた。記事の末尾に書かれていたブレナン氏の言葉が印象に残った。私はもちろんトランプ氏を取材したことはないが、ブレナン氏が語る大統領の人物評に妙に納得がいった。私が取材経験のあるアフリカ諸国ではまさしく彼のような独善的な首脳が跋扈していたからだ。
 ブレナン氏は次のようにトランプ大統領の姿勢を痛烈に批判していた。“I’ve seen this type of behavior and actions on the part of foreign tyrants and despots and autocrats for many, many years during my CIA and national security career. I never, ever thought that I would see it here in the United States.” (私はCIAや国の安全保障にかかわる仕事の場で実に長いこと、海外の独裁者や専制君主、暴君がこの種の振る舞いをするのを見てきた。ここアメリカでそれを目撃することになろうとは夢にだに思わなかった)

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