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花蓮(ファリエン)に

  • 2018-03-24 (Sat) 23:07
  • 総合

20180324-1521900454.jpg 投宿していたホテルが週末は満室のため、土曜朝にチェックアウトを余儀なくされた。それでどうせならと、台北を抜け出してこれまで訪れたことのない土地に行くことにした。選んだのは東海岸の花蓮(ファリエン)。先月大きな地震に見舞われた地だ。到着した翌日に地元の女性二人と食事していて、花蓮の話題が出た時に、地震で観光客の客足が鈍っているようなことを聞いたので、それでは私もささやかな貢献をと思い立った次第だ。
 土曜日の早朝、台北駅から快速のような電車に乗った。台北から花蓮までは丁度3時間。出発後ほどなくして、私の左隣の空席に「ここ空いてますか?」と英語で声をかけてきた男性がいた。確か私の車両は指定席のはずで、「ええ、今のところ、誰も座ってはいませんよ」と答えると、彼は嬉しそうに腰を下ろした。
 これがきっかけとなり、終点の花蓮まで話に花を咲かせた。男性は会社勤めの59歳。高齢で健在の母堂は日本語を解するという。いい機会だったので、中国語に関し、これまで疑問に思っていたことをあれこれ尋ねた。例えば、私はこれまで「走」という字、これは中国語では「歩く」という意味だが、これを六画で書いてきていた。縦棒を突き抜けて書いていたのだ。中国語の辞書を見ると、どうも上が「土」で上下が分かれている。それで中国語では七画で書くのかと尋ねた。彼はそうですと答え、正しい書き順を示してくれた。その上で、若者の中には私のように縦棒を長くして、六画で書く者もいるとか。
 生まれも育ちも台北の彼はこの日は大学時代の友人と花蓮で落ち合う約束で来たとか。花蓮は海と山に囲まれ、空気もきれいですよと語った。メルアドを交換して別れた。この次は英語だけでなく、中国語で少しはやり取りしたいものだ。
20180324-1521900267.jpg さて、花蓮。ネットで予約した小さなホテルはチェックインまでだいぶ時間があり、出入り口が閉ざされていたので、散歩がてら海を目指して歩いた。途中、何台もの観光バスが停車しているのを見た。何気なくレストランらしき建物の窓辺を見ると、大勢の中高年の男女がランチを楽しんでいる様子。中に入って見ると、あまり見かけたことのないような大勢の食事風景。思わず、デジカメで撮影させてもらった。
20180324-1521900308.jpg 太平洋を望む海岸に到着。ベンチに座り、しばし黙考。日差しがあれば暑く感じるのだろうが、海から吹いてくる風が気持ちいい。近くではベトナム人らしき10人ほどの妙齢のご婦人たちがドレスアップして踊ったり、歌を歌ったりして羽目を外していた。どういうグループだろうかと質問を試みたが、会話がうまく回転せず、しつこく聞くのも失礼。いずれにしても、彼女たちはとてもハッピーに見えた。これも花蓮(台湾)ならではの光景か。
20180324-1521900343.jpg20180324-1521900390.jpg 帰途、「花蓮玫瑰石芸術館」という建物が目に入った。何だか気になったので、のぞいて見る。入場無料。花蓮が特産地のローズ・ストーン(rose stone)を展示してある。よく分からないが、日本語では「まいかい石」と呼ぶらしい。大理石のようなものだろうか。画家が墨絵でも描いたのでは思うような素晴らしい自然の造形にただただ驚く。
 そうこうするうちに午後3時となった。ホテルに引き返し、チェックイン。若い女の子が受け付けをしてくれた。親切な女性で喫茶店を尋ねると、お店まで一緒に歩いて案内してくれた。ホテルへの帰途、お祭りのような光景に遭遇した。

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