- 2018-03-20 (Tue) 07:45
- 総合
昨秋に続き、2度目の台北。福岡を発つ直前にネットで台北の天気予報を確認していた。すでに20度を超す温度で暑そうな印象があった。到着翌日の月曜。街を歩いているとうっすらと汗が出てきた。日本なら5月のゴールデンウィーク明けのような感覚か。これならジャケットは不要。半袖シャツで十分。それでも昨秋の蒸し暑さに比べれば、我慢はできる。9月になってもあの蒸し暑さは信じ難かった。
今回台北の旅に数冊のガイドブックを携帯した。一冊は偶然書店で目にした『美味しい台湾 食べ歩きの達人』(光瀬憲子著 光文社)。台湾を知り尽くした著者によるガイドブックで、これを読んでいると台湾にすぐにでも飛びたくなるような本だった。前回の旅であまり美味しいものを食ったのかどうなのか、残念ながら記憶に残っていないので、今回はこのガイドブックに載っているレストランの紹介を大いに参考にしながら歩き回ろうと思っている。
月曜の朝はまず台北市中心部の雙連(シュアンリエン)の朝市散歩に出かけた。目指したのは『美味しい台湾』の冒頭で紹介されていた食堂「世紀豆漿大王」。台湾の典型的な朝ご飯屋さんと記されている。ここでは店名にもなっている豆漿(ドウジャン)(豆乳)と小籠包がお薦めだとか。私も早速この二つを注文した、といえば簡単そうだが、店内は早朝から結構混んでおり、注文の仕方もよく分からず、うろうろしながらメニューを見て紙切れに番号を書き入れた。私のようにうろうろしている客が何組もいて、言葉を聞いていると想像通り、日本人観光客だった。
小籠包もまずまず、豆漿もまずまず。よく覚えていないが、100元(約376円)札でお釣りがきたからかなり安い朝食だったはずだ。
今回の宿も前回の旅で投宿した飯店(ホテル)。台北の中心部に位置していながら、日本円で一泊約4,900円だから有難い。ホテルから上記の雙連駅は歩いて行ける距離だった。朝食後、駅のそばに連なる朝市を歩いたが、食べ物の屋台の他、生鮮食料、衣料品や生活雑貨のお店が狭い通りの両側にびっしり軒を連ね、活気を呈していた。近くの広場ではおじさんやおばさんたちが地面に雑貨を並べて「商売」に励んでいた。庶民は逞しいと言うべきか。
歩き回っているとお腹も空く。お昼過ぎに自助(セルフサービス)と銘打ったレストランをのぞいた。見ていると、昼飯休憩の勤め人らしき人々もいて賑わっている。ここでもうろうろしながら簡易な容器にご飯とおかずを適当に入れて金を払い、席についた。そうしたら、前のテーブルに座っていた中年のおばちゃんがわざわざ私のところにやって来て、「あそこにスープがあります。おいしいですよ。底の方にはトウモロコシがありますから、よく掬ってください」と日本語で告げる。私の所作から日本人観光客と見て取り、親切に助言してくれたようだ。まさに台北ならではのおもてなしだ。謝謝(シェシェ)!
前回の旅で「常連客」となっていたカフェにも早速足を運んだ。お店の女の子は私の顔を見ると、「アッ!」と言って破顔一笑。私のことをしっかり覚えてくれていた。ささいなことだが、嬉しい。それで彼女たちに渡すつもりで福岡空港で買っていたお土産のお菓子を渡す。「お店の皆で食べてね」と。凄く喜ばれた。残念ながら、私の中国語のレベルでは彼女たちとうまく会話することまではできないが、それでもこちらの気持ちは伝わっただろう。
さあ、これから一週間余。中国語の学習にどんな收获(ショウフオ)(収穫)が待っているだろうか。