- 2017-09-10 (Sun) 21:07
- 総合
台北の旅でも頼りにしているのは個人的に親しい関係にある福岡市の出版社・書肆侃侃房が出している観光ガイド本の『ぐるぐる台北』。新版も出ているが、私が手にしているのは7年前に出た『ぐるぐる台北』。
地図で見ると、何とか歩いていける距離の所に、「日本人好みの味、台湾生まれの牛肉麺」ということで、林東芳牛肉麺(リンドンファンニウロウミェン)が紹介されていた。
「店頭では大鍋でグツグツと牛骨や牛肉が煮込まれていて、熱気ムンムン! タクシーの運転手御用達の店」と記してある。行かずにおれようか。私が足を運んだ11時過ぎには早くも列ができていた。お昼休みが終われば空いているかと近くを散策して、午後1時過ぎに再訪しても同じような込み具合だった。10人ほどの列の後ろに並んでいると、おばさんが「あなたは1人か?」と私に尋ねるよう。「そう」と頷くと、先に入れてくれた。小さなお店で壁にへばりつくように座って食した。
牛肉麺は正直に書くと、期待していたほどではなかった。汁が甘辛い感じなのは問題ないが、肉が思ったほどには美味くなかった。それでも、お店のおばさんは日本語で色々と私に声をかけ、気をつかってくれていることが分かった。お店の雰囲気も良かった。今後に期待しよう。
お腹を膨らませて歩いていると、ぽつりぽつりと振り出した。天気予報だと雷雨の可能性ありとなっていたが、さすがにその通りに。途中から激しい雷とともに雨脚も強くなり、喫茶店に飛び込んだ。しばしの雨宿り。これも何かの本で台湾はITの先進国でどこでもネット通信ができると読んだ記憶があるが、セキュリティーコードだかパスワードを教えてもらうと、ほとんどの喫茶店でインターネットを使うことができる。
ホテルのすぐ裏手に日本食のレストランがある。夕刻には長蛇の列ができ、いつまでたっても客足が尽きない。ここ台北でも普通、日本食レストランは高い印象だ。入り口に展示してあるメニューを見れば、私のような者には敷居が高過ぎる。例えば、刺身の項で「しめさば」180元、「焼きナス」150元、「アジフライ」180元などと書いてあれば、まず足を踏み入れない。それで、ホテルの裏手の日本食レストランにあれほどの人だかりができるのか不思議に思っていた。
土曜日の昼時。さすがにこの時間帯なら空いているだろうと行ってみると、平日通りの長い行列。引き返そうかと思ったが、中の様子だけでも見てみようと並んだ。店員さんがメニューを持ってきて、事前に注文を書かせる。メニューを見る限り、高くはない、いや、日本の感覚から見ても安い。私は一人だから、ほどなく相席のテーブルに呼ばれた。
周りを見ると、「鰻重」を食べている人が圧倒的に多い。皆、笑顔で嬉しそうに箸を運んでいる。対面の男性客は「鰻重」に加え、焼き鳥2本と冷奴、厚焼き玉子を並べていた。お昼から凄い食欲だ。さすがに厚焼き玉子には手を出せずに、この分は引いてくれとお皿を手にしてレジに立ったようだった。私は「サンマ定食」を食べた。味噌汁も含め、悪くなかった。レジで支払ったのは110元だから413円の勘定になる。なるほど、地元客が押しかける人気なのはよく分かった。
- Newer: 蒸し暑い!(闷热!)
- Older: 台北へ