- 2017-08-05 (Sat) 09:24
- 総合
本日も暑い。ただ今、机の上の温度計は36.9度。前期定期試験の採点も終わり、大学の仕事は一段落。これから夏休みに入る。非常勤講師はその間、稼ぎはなくなるが、気楽に気長に好きなことをする時間が増えるので、まあいいか。まあいか、毎夏のように、この時期、郷里の山里に帰郷していたが、今夏は様相が異なる。私を故郷につなぎとめていた唯一の存在、長姉がついに施設に入所する身となったからだ。長姉がいない故郷に戻っても意味はない。亡き両親の墓前で手を合わせることぐらいだ。とかく人の世は諸行無常・・・。
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嘆いてばかりもいられない。宮崎のゴルフの友と久しぶりのプレーを約束した。それで暑い中、打ちっ放しの練習場に出かけた。クラブを手にするのはたしか4月以来。おそらくろくに当たりもしないだろうと危ぶんでいたが、結構、当たってくれた。これなら、本番でもそう恥ずかしくないプレーができそうだ。台風が九州に近づいており、週明けにかけ大荒れになるのが必至の情勢。陸送のトラックの足も乱れるかもしれない。それで練習を終えるとすぐに宅急便でゴルフバッグを宮崎のゴルフ場に送る手続きをした。私にしては珍しく段取りがいい。
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9月にとある集まりでルワンダのことを講演するよう依頼されている。2010年のアフリカをさるく旅でもルワンダは現地を歩き取材しており、話したいことは少なからずある。それでも最近の情勢はいかがとこのところ、時折、ネットでルワンダの新聞も読んでいる。インターネットは本当にありがたい。
ルワンダの首都キガリで近く女性の経済的自立を考える国際会議 “All Women Together” が開催されるという記事を目にした。少しく手がとまったのは、次のくだりだ。The conference is inspired by the bible scripture in Psalms 68:12; “Kings and armies flee in haste; the women at home divide the plunder.” (この会議は旧約聖書の詩篇68:12の一節に啓発を受けている。「王様と軍隊は急いで逃げた。逃げなかった女性たちは略奪品を分け合った」)
聖書は一通り、読んだことはあるが、無論、覚えているシーンはごくわずか。それで本棚から久しぶりに聖書を取り出した。詩篇の該当する個所をめくってみる。活字(英語)が懐かしい。なぜか心が落ち着く。私の聖書では上記の詩篇の一節は次のように書かれていた。The enemy flees. The women at home cry out the happy news: “The armies that came to destroy us have fled!” Now all the women of Israel are dividing the booty. See them sparkle with jewels of silver and gold, covered all over as wings cover doves! God scattered their enemies like snowflakes melting in the forests of Zalmon.
私は聖書を読んでいて、私が女性なら、女性であることを誇らしく思うことはあまりないだろうなと思いながら読んだような記憶がある。それはともかく、ルワンダやアフリカに限らないが、女性が男性と対等に活躍できる世の中こそ21世紀に求められる社会だと思う。第一線を退職して還暦を過ぎた今、その思いを強くしている。