- 2013-06-10 (Mon) 15:12
- 総合
月曜日お昼過ぎ。飛行機に乗り、福岡の自宅に戻り着いた。4泊5日の駆け足の東京訪問だった。
いや、東京ではよく食べ、よく飲んだ。また体重が増えたようである。これではプールでいくら泳いでも追いつかないことだろう。しかし、心地好い「肥満感」を味わっている。あれだけ飲み、食べたのも、健康の証というものだろう。いや、本当に健康かどうかは分からない。第一、3年前に会社を早期退社して以来、健康診断は一度も受けていない。
木曜日にはかつての職場の仲間と会食した。彼はまだ現役で会社の中枢で頑張っており、そういう元同僚と会うのは嬉しい。国際部時代、お互いに特派員として競い合っていたころは、まさか自分がこういう思いに至ることになろうとは思いもしなかった。
金曜日は千駄木(文京区)に住んでいたころ、時々のぞいていたギャラリーに宮崎と福岡の銘菓を持参してお邪魔した。ギャラリーの奥の間が応接間のようになっており、ここが夕刻になるとオーナー氏とアーチストや来客が懇談する場となる。焼酎を流し込みながら、居合わせた来客と延々、6時間以上語り合った。こういう刺激的な場は珍しいと思う。今住んでいる福岡にこういう場があったらいいのにと思うが、さすがにそこまでは・・・。
土曜日は上京の本来の目的である、高校時代の気の合った同級生の集まり「なんじゃろ会」に出席。今回は3組の夫婦を含め、9人の参加者だった。5時から飲み始め、11時近くまで飲んでいたかと思う。これまた楽しい昔話に花を咲かせた。同級生の奥方とも顔馴染みであり、彼女たちは我々の交わす優雅な西都弁にも結構対応していた。Kの妻のMちゃんは「初孫ができたばかりなんだけど、顔が那須君にそっくりなの。最初はがっかりしたのよねえ・・・。女の子だし」とのたまうではないか。「いや、なんば言うちょるとや。それは吉兆ばい。長じたら凄い美人になるわな。頭もいい娘になること、請け合うばい」と応じる私・・・。
二次会は幹事役のTが下調べしていたカラオケスナックで。酔いもあり、何曲歌ったか覚えていない。他愛ないと言えば他愛ないのだが、ああやって年に一度は同じ場所に集い、同じ物を飲食し、お互いの声に耳を傾けるのは、意味あることなのだろう。また、一年後の再会を約して別れた。
酒をちゃんぽんにせずに、芋焼酎ばかりを飲んでいたから、翌日の寝覚めはそう悪くなかった。日曜日は昼過ぎから品川に出かけ、知り合いのK婦人のお宅にお邪魔して、ウイスキーをなめながら麻雀に興じた。参加者は全員70代以上の人生の熟練者。こうやって彼女たちと卓を囲み始めたのがいつのころからのことか、記憶にない。もう10年は経つのであろうか。
夕刻には雀卓から食卓に場を変えて食事。Kさんは料理の達人であり、実はこれが本当の楽しみ。この夜はKさんはポトフを作っていた。期待通り美味かった。余りをタッパーに入れてもらい、自宅にまで持ち帰った。私がこの原稿を打っている今、それは冷蔵庫に入っている。今晩か明日の晩ご飯のおかずにしようと思っている。そこで一句。
ポトフあり それだけで悦 我が暮らし (いや、これはダメか。第一季語がない!)