- 2016-02-23 (Tue) 14:01
- 総合
ネットでBBCにアクセスしていたら、月曜午後に英国のEU(欧州連合)残留の是非を問う国民投票を今夏に実施することを決めたキャメロン首相が英議会で議員との討議に臨むと出ていた。まだ冬時間だから、日本と英国の時差は9時間。日付が替わる未明まで起きているのは辛いが、興味あるやり取りになるのは分かっているので、付き合おうと思った。幸い、ケーブルテレビで英BBCテレビを見ることができる。
BBCテレビにチャンネルを合わせていたが、日付が替わっても、どうも議会の映像が出てこない。私がロンドン勤務の頃は首相の議会答弁はだいたい午後3時ごろだった。これはおかしいと思い、パソコンを立ち上げ、BBCにアクセス。ライブという文字が見えたのでクリックすると、パッと議会の映像が現われた。おお、やってる、やってる。英議会の討議の模様をパソコンを使い生中継で見るのは実は初めて。終わった時間はよく覚えていない。午前2時は優に過ぎていた。それにしても、便利な世の中だ。海の向こうの議会の生の審議をパソコンで見ることができるのだ。これからどれだけ便利になっていくのだろう。
キャメロン首相は次々に立つ与野党議員の質問を巧みに切り抜けていた。「英国の未来はEUとともにあり、EUをより良くするためにはEUの中にいる必要がある。EUを離脱することは政治的にも安全保障的にも、さらには経済的も危険極まりないこと」と断じた。注目の国民投票は6月23日。EUからの離脱を望む人々の思惑はさまざまだろうが、残留に反対する議員の質問を聞いていて、私にはどこかで読んだことのあるチャーチル元首相の一言、「英国は歴史と伝統ある特別な存在。なぜ我々がスペインやポルトガルの位置まで身を貶める必要があるのか」という言葉を思い出していた。
英議会のやり取りをじっくり見ていて、議員の何人かが携帯電話、おそらくスマートフォンなのだろう、それを手にメールを打ち込んでいるのを目にした。時にユーモアを交え、丁々発止の質疑応答はどこかの国会の光景と比べ退屈しなかった。
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メガネが合わなくなっているのはずっと感じていた。少し離れると、小さめの文字は読みづらい。新聞や本はメガネを外せば楽に読めるのでこれは問題ない。問題は少し離れた距離だ。それでメガネ店に足を運び、相談した。不思議なことに度数は進んでいなかったが、メガネがもはや私の視力に合っていないことは明白だった。それでメガネを店に預けて今、裸眼で過ごしている。外を歩く時はやはり目の辺りが寂しい。例えていえば、何だかパンツ(下着)をはかずに歩いているような。もっとも、普段からハンチングを被っている私はたまに帽子を被らずに外出すると、似た感覚に陥ることがあるが。
これまでメガネの買い替えをあえて怠ってきたのにはわけがある。遠くがよく見えないのは大学での授業など、人前で話をする時に好都合だったからだ。聴講している人の表情がつぶさに見えないわけだから、心が乱されることがない。
とはいえ、これから韓国を足繁く訪ねようと思っているので、そろそろ、新しいメガネが必要だ。デジカメで
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Comments:2
- olderとyongerを考える会の髭爺 2016-02-24 (Wed) 07:19
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メガネと言えば、日向市日知屋小学校の還暦同窓会で48年ぶりに初恋の女性(ひと)に再会出来ました。牧水文学館に案内しながら、その同窓生(今は熊本市在住)を探し当てた経緯の作文を読んでもらいました。その頃の「あくがれ」の思いも込めていたので、クククッと腰を曲げて笑っていました。その時確かにメガネを外して前かがみに読みながらメガネを落としてしまい慌てて助手席の足元を探し始めたのが滑稽で私も一緒に笑ってしまいました。一瞬でしたが幸せな瞬間でした。私も大事な読み物の時はメガネを外します。olderでなくyoungerでありたいと先生に同感ですが、身体だけは相応にolderですね。だからこそ、心はyounerであるべきなのでしょう。
助手席に クククッと笑ふ
女性(ひと)ありて
フイリパピアスの ハティを想ふ
*「トムは真夜中の庭で」からの連想 - nasu 2016-02-24 (Wed) 11:03
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髭爺様 私も還暦同窓会では懐かしい面々と会いました。幼馴染は言葉にできない思いがありますね。裸眼に慣れると遠くの事物には不安ですが、生活は楽ですね。そろそろメガネ店に行くべきなのですが、今の感覚を楽しみたくてまだ行っていません。「トムは真夜中の庭で」は読んだことがありませんが、触発された短歌はいい感じですね。