- 2015-12-25 (Fri) 11:00
- 総合
昨日今年最後となる大学の授業を終えた。これから少し長い冬休みに入る。年明けの14日まで授業がない。今年もまた、試行錯誤の一年だった。授業を終えての別れ際、何人かの学生が「先生、また来年!」と明るく声をかけてくれたのが救いだ。
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今冬はまだ暖房を入れていない。手帳を見ると、一昨年は11月28日にガスストーブのスイッチをオンにしている。昨年は12月10日。今冬はまだそういう気がおきないのだから、暖冬なのだろう。魚津のママさんから昨日、お歳暮のお礼の電話があり、富山も今年は異常に暖かい、まとまな雪はまだ降っていないとか。地球温暖化の現われ?
大学の異文化理解の講座を担当していることもあり、地球温暖化はずっと関心を抱いてきている問題だ。今月パリで開かれたCOP21という名の気候変動枠組み条約の締約国会議で、今世紀末を視野に地球の平均気温の上昇の抑え込みに可能な限り取り組むことで合意に達したとか。先進国と途上国が初めて足並みをそろえた歴史的合意と報じられていた。
地球温暖化という語はおそらく、英語の global warmingの訳語として生まれたのだろう。訳語としては妥当な訳だが、問題の深刻さを考えると、もっとインパクトのある訳語もあったかなと思う。地球猛暑化、異常気象化、気候異変化・・・。このまま温暖化が歯止めもなく進行すると、今世紀末には猛烈な破壊力のスーパータイフーンが日常茶飯事となる事態が到来するとも言われている。その頃には私はあの世だと安心もしていられない。太平洋上に発生する台風の勢力は素人目にもすでにしてかつてない猛威を示しつつある。
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年末と言えば有馬記念。普段競馬をしない人も有馬記念だけは馬券を購入すると聞いたことがある。宝くじのようなものだろうか。売り上げが落ちているJRA(日本中央競馬会)もこの時期になるとメディアへの露出を一段と強化してPRに躍起となっている。
このブログで既述したように、私は今年4月末以来、一切の賭け事から足を洗った。競馬もしかりだ。ケーブルテレビではしょっちゅう麻雀番組を楽しんでいるし、時には地上波テレビで競馬放送を見ることもあるが、実際のギャンブル行為には興味を失った。
ある時、知り合いのご婦人に次のように言われたことがある。「馬券を買わないで競馬中継を見ていて、意中の馬が勝利した時など凄く悔しい思いをするでしょう?」。先日のG1レースでまさにそういう事態に至った。普通にこの馬が勝つのだろうと思いながら、レース実況を見やっていると、その全く人気薄の馬が一着入線し、波乱の大万馬券となった。正直に書くと、少しく残念に思いはしたが、直ぐに忘れる程度の悔しさに過ぎなかった。現実に自分がパソコンを使って馬券を購入していたら、神様は他の馬に栄冠を与えていただろう。もっと言えば、次のようにも考えた。馬券の儲けを手にすることで、自分の身辺に儲けに相当する、いやそれ以上の不幸な事態が到来していたであろうとも。実際に馬券を買って当たらなくて良かった。
日曜日の有馬記念。馬券は絶対に買わないが、勝利する馬は〇〇〇だと思っている。これも人気薄だ。嗚呼、こんな賭け事の楽しみ方、もっと早く実践しておけばよかったのに!
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