- 2013-03-18 (Mon) 15:29
- 総合
痛いまた痛い目にあった。パソコンを不注意から壊してしまい、データが破損してしまった。今、新しいパソコンでこのブログが書けるか試しているところだ。痛い。デスクトップに残しておいたデータが消えている。近々使う予定の大事なものもあった。ああ、痛い・・・
と書いて、購入したばかりのラップトップと格闘を続けた。データはこうした事故に遭ったものを修復するレスキュー会社に依頼して、高額の費用を払って何とか修復にこぎつけた。急いで購入したパソコンはウィンドウズ8が導入されている最新のもの。それはいいのだが、私のようなアナログ人間にはどうにもこうにも使い勝手が・・・。幸い、これまでの仕事で親しくなった出版社のS君にセットアップからデータの実際の回復までおんぶにだっこでやってもらった。
実は水曜日に徳島市で英語使いの兵(つわもの)の方々に英国文学紀行の旅を振り返る講演が控えていて、過去二週間程度、暇を見て、ブログで使った写真や記事を再利用する形でパワーポイントを作っていた。それはUSBメモリーに入れておいたが、関連の資料や音楽データなどはデスクトップに置いておいた。S君にだいたいのファイルを回復してもらった後、自宅に戻り、パソコンをいじってみても、デスクトップに置いていた結構大事な資料や文書はどこを探してもない。やはりデスクトップのものまでは回復できなかったのかとがっくり。講演の資料まだ最初から作り直す時間があるが、デスクトップから消えたその他の資料のことを考えると辛い。
レスキュー会社からもらった資料をぼんやり見ていたら、修復したフォルダリストにDesktopという文字が見える。あれ、これはあのデスクトップに置いていた資料が戻っているのではと思い、S君の方法をまねながらカーソルを動かしていたら、あった! きちんと修復されていた。オマガ! 神様に感謝!
思わぬ高額の出費を余儀なくされたことは痛い。ただ、一連の翻訳作業も終了し、比較的ゆっくりした時の事故だったから、良しとすべきか。再び亡きお袋の戒めを思い出した次第だ。「この程度で済んで神様に感謝すべき。本来ならもっと手ひどいことになっていたのを寛大に遇してくれたのだよ」と。「分かっとるばい、おっかさん!」
それで、もう一つ、思い出したことがある。英国文学紀行本の4月の刊行を目指し、今、ゲラ直しに励んでいるのだが、ちょうどダニエル・デフォーの “Robinson Crusoe”のゲラを読んだばかりだった。カリブ海の孤島で28年の無人島生活を強いられる男の物語だ。主人公ロビンソンが次のように述懐するシーンがある。もし自分ほどの困難にあえいでいる者が他にいるだろうかと嘆いている人がいるとしたなら、あなたよりもさらに苦境にある者がいることを思いなさい。神様の思し召しによっては、あなたは今よりもっと厳しい境遇にあったと肝に銘じるべきだと。(…those who are apt, in their misery, to say, “Is any affliction like mine?” Let them consider how much worse the cases of some people are, and their case might have been, if Providence had thought fit.)