- 2015-12-02 (Wed) 14:53
- 総合
今年もあと1か月。師走となると私でもやることが少々出てくる。アメリカとイギリスの友人にクリスマスプレゼントを送ることだ。アメリカは「さるく」旅でもお世話になったジョージア州のヒックス夫人。イギリスはロンドン支局勤務時代の助手だったL嬢。「さるく」旅でも手助けしてくれた。彼女も今では2児を抱えたシングルマザーで奮闘中。
コンビニでヒックス夫人やL嬢の子供たちが好みそうなお菓子類を買い込み、梱包して郵便局に。悲しいのはお菓子類の代金と配送料があまり大差ないことだ。いや、送料の方が上回ることがしばしばだ。でもまあ、L嬢から子供たちが大喜びとの便りをもらうと年に一回のプレゼントは欠かしたくない。
海外にお菓子類の小包を送る時に思うのは、重量のこと。軽い商品は送る方は大助かりだ。それが安くて、しかも美味なら最高。ただし、受け取る方は配達された時にある程度の重さがあった方が嬉しいかもしれない、などと凡夫の我が身は思ってしまう。
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愛用していたCDラジオが故障した。CDがかからなくなった。ラジオも耳障りな雑音が入るようになった。音響機器で知られるこのメーカーのお客様相談センターに電話を入れる。10年以上も前の製品ゆえに同系統の製品は製造しておらず、修理はできないと告げられた。愕然。結構な値のするCDラジオだった。まあしかし、もはや修理の手はないと言われれば引き下がるしかない。
それで近くの家電量販店に行き、今度はずっと安価なCDラジオを購入した。カウンターで支払いを済ませていたら、隣の席では同年輩と思われる男性がパソコンのプリンターを持ち込んで相談していた。耳を傾けていたわけではないが、使っていたら、突然動かなくなった、使い勝手が良かったので何とか修理したいとの由・・・。店員は「メーカーではもうこの製品の製造はしておらず、修理は無理だと思います。一応、先方に製品を送って問い合わせをすることはできるが、おそらくだめだでしょう」と済まなそうに応じていた。「ご同輩、そういうご時世のようです。口惜しいですが・・・」とつい言葉をかけそうになったが、大きなお世話か。
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上田秋成の『雨月物語』に続いて手にしているのは『歎異抄』(金子大栄校注・岩波文庫)。例の『大人のための日本の名著50』(木原武一著)でも推奨されていた。浅学非才の身には良書を読むのに、“Better be late than never”(遅くなってもやらないよりはいい)の心境だ。もっとも、私の本棚には親鸞聖人の生涯を書いた本が一冊、「積読」になっており、以前から関心があった偉人ではあったのだ。
『歎異抄』を読み終えたら、次に読む本も決まっている。名高い哲学者の梅原猛氏が親鸞聖人の生涯をライフワークとして追いかけた書だ。『親鸞「四つの謎」を解く』(新潮社)。この近著のことは先日の新聞書評欄で知っていた。こちらはマーカーで印をつけるところが多そうだ。ざっとめくって見たところ、少し手こずりそうな感じ。はてさて完読できるかどうか。親鸞聖人と同じ90歳を迎えた梅原氏が満を持して世に問うた力作であり、襟を正して読まなければと思っている。
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