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正月早々

  • 2015-01-04 (Sun) 20:28
  • 総合

 今年もまた新年を迎えた。私事を筆頭に、世の人々に幸多き年であることを祈りたい。(何と利己的な! と言わんでください)
 私は例によって、正月を宮崎の郷里に戻って過ごした。特段何があるわけでもないが、身内が少なくなる中、他の選択肢はない。私のような者でも帰郷すれば少しは賑わいに役立つかと思っている。
 実家は残ってはいるが、長兄が病没した最近は長姉の家にお世話になっている。甥っ子夫婦やその子どもが加わり、それなりに楽しいひと時となっている。
 元日の夜。不思議なことがあった。今でも狐につままれた感じを引きずっている。おそらくここで文章にしても信じてもらえないかと思う。このブログは私の備忘録のようなものだからあえて記しておきたい。
 何時頃のことだったか。夜の8時か9時過ぎだっただろうか。姉が空に妙なものが飛んでいると言った。いや、実際にそういう表現だったかは自信がない。とにかく、何か飛んでいると言う。それで、私は庭に出て空を見上げた。山の中腹にある家だから、夜は結構冷え込む。寒さをこらえながら夜空を見上げる。月も出ていて、雲もあったが、空気の澄んだ山の空は星がきれいに見えた。目をこらすと、かなたに赤い光を点滅させながら、何かが飛んでいる。飛行機のように見えなくもないが、よく分からない。飛行物体は山の端に入って見えなくなった。すると、今度は異なるアングルから同じような飛行物体が赤い光を点滅させながら、飛んでいくのが見えた。
 私が庭に立って空を見上げていた時間はどれぐらいか? 20分ぐらいだったろうか。そのわずかな間に10個ほどの飛行物体が夜空を駆けていった。消え行く線香花火のような物体だった。音が聞こえたものもあったが、大半は聞こえなかった。速さは? 普通の旅客機のようにも見えたし、少し早過ぎるような気もした。よく分からない。いずれにせよ、郷里の夜空を短時間にあれほどの旅客機が飛び交うことは想像し難い。
 もう一つ、不思議なことがあった。普通の星に混じって、一際明るい光が揺らいで見えたことだ。星にしては大きすぎるような・・・。甥っ子も庭に出てきたが、「しょいちあんちゃん、なんやろかな。不思議やな」と首を傾げるばかり。この光は動いていた(?)ようで、おおよそ30分後あたりに庭から見上げると、もう見えなくなっていた。
 今こうやって私が目撃したものを思い出しながら書いているが、何だか、あり得ないことを記しているみたいで、あまり心地は良くない。できれば翌日の夜も同じ庭から夜空を見上げたかったが、生憎宮崎市内に出る用事があり、それはかなわなかった。
 私はこれまで人に語れるような超自然の体験をしたことがない凡人だ。おそらく、何か説明のつく現象だったのだろう。そう思いたい。当然私の頭の中には “UFO” (unidentified flying object)=未確認飛行物体=のことが浮かんでいたが、メディアで報じられていたUFOのイメージからは遠かったし、鋭角に方向を変えたりするといった不規則な動きはなく、ただただ真っ直ぐに飛んでいた。
 高性能のデジカメなら撮影も可能だったかもしれないが、私のものではとても無理。ああ、それにしても摩訶不思議な一夜だった。

Comments:2

やすよ 2015-01-09 (Fri) 23:49

省一さん こんばんは。
摩訶不思議な元日の夜空。記憶に残る美しい体験をされましたね。12月の銀鏡祭りの夜も星が冴えていましたね〜
ところで今回の訳本『オスカー・ワイルドの妻コンスタンス 愛と哀しみの生涯』面白くてグイグイ読んでいます。省一さんの訳註に助けられて、夫妻の交流関係・背景にあるいろいろなことも見えてきます。英字新聞記者時代からの省一さんの精査する高い志を感じながら読んでいます。
さて、今夜も続きを読むことにします。

nasu 2015-01-10 (Sat) 11:44

やすよさん おはようございます。その後も時々、あの元日の夜空のことを思い出しています。ブログをアップした時はうまく表現できませんでしたが、今思うにあれは、故郷で夏の終わりによく見かけた赤とんぼのようでした。あれが赤とんぼだったとしたら、とても巨大な赤とんぼですが・・・。 省一

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