- 2024-10-01 (Tue) 23:17
- 総合
10月に入っても猛暑は続いている印象だ。私はまだクーラーにおさらばできない。夜もクーラーをつけっぱなしで寝ている。信じ難い。地球に優しい生活なんてものではない。でも、西日がこもった寝室は夜になっても蒸して、扇風機の風だけではとても寝れたものではない。早くこんな甘えた生活とは決別したいのだが、睡眠不足だけは避けたいから致し方ないか。
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大リーグ。大谷翔平君の活躍の第一幕は幕を閉じた。ドジャースに移籍したナリーグでホームラン王と打点王の二冠。打率は2位となり、三冠王とまではならなかったが、見事な成績と言えるだろう。ホームラン王についてはアリーグのエンゼルス時代に続き2年連続の偉業だ。
これで2024年シーズンの第一幕は終了した。今週末からはドジャースは第二幕のプレーオフを迎える。ナリーグの地区優勝を飾れば、その後にナリーグの覇者をかけた第三幕が控えている。ナリーグを制すると、次には最後の戦い、アリーグの覇者とワールドシリーズで雌雄を決する戦いが待っている。どこかの国のプロ野球と比べ、頂点を目指す戦いの何と厳しいことか。
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書店で文庫本の棚を眺めていて、一冊の本に目が行った。風変わりというか面白いタイトルだ。『むらさきのスカートの女』(今村夏子著)。短篇のようだ。買い求めて読んでみた。途中で不思議な感覚に襲われた。あれ、これ、私は以前に読んだことがあるのではないかいな。登場人物といい、筋といい、なんだか「既視感」がある。結末は? 結末は覚えていない。とにかく読み進めてみる。
読み終わって、嗚呼、確かに読んだような気はする。不思議だ。はてさてどこで読んだのだろう。本棚を漁ってもこの本はないような気がする。文芸雑誌で読んだのだろうか。可能性がないことはないが、うーん分からない。私が今回購入した文庫本には英語翻訳者の言葉が末尾に添えられていた。比較的最近の作品だが、既に英語にも翻訳されているということか。素晴らしい!
この作品はおそらく二十代半ばか三十代の女性が同じ世代の女性に対して並々ならぬ興味を抱き、何とかお友達になりたいと画策する物語。興味を抱かれる女性はどう見ても尋常ならざる雰囲気だ。どちらかというと、通常、お近づきになるのを敬遠したくなるような女性かもしれない。読み進めていくうちに読者の私は気づく。語り手の女性(黄色いカーディガンの女)もかなり特異性のある人物のようだ。
語り手の心理描写が物語の根幹を成すこの作品は英訳だとどういう雰囲気の作品となっているのだろうか。それでふと思った。短篇だし、英訳本を入手して原作と読み比べるのも一興かもしれない。ネットで検索すると、英訳本は二三週間でゲットできるようだ。書店で買い求めた文庫本は682円だったが、英訳本はネットで送料込みで2,528円。少し待てばその本がアパートの郵便受けに送られて来るのだから、悪くない。
日英の作品を読み比べた印象を後日、ここで記すことができればと思う。
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Comments:5
- 山田太郎 2024-10-02 (Wed) 14:45
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とても感受性ゆたかな文章で、さすがは那須先生!!
と思いました。
今度またアフリカの話をしてください。 - 山田次郎 2024-10-02 (Wed) 14:53
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大谷さんの素晴らしい活躍、僕も驚き、勇気をもらっています。打率はわずかに及びませんでしたが、ワールドシリーズも応援しましょう!
那須先生のブログ更新も楽しみにしています!!! - nasu 2024-10-02 (Wed) 20:03
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山田太郎君及び山田次郎君
コメントありがとう。あなたたちにはまだ難しい話題を取り上げているかもしれませんが、やがてこうした話題がすっと理解できる年齢にすぐになるはず。Practice makes perfect. の心境で気楽にお付き合いください。 那須 - 山田三郎 2024-10-04 (Fri) 14:16
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私も「むらさきのスカートの女」を読んでみたいと思いました。
- 山田四郎 2024-10-04 (Fri) 14:19
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三郎さん、那須先生、「むらさきスカートの女」面白いですよ〜