- 2024-09-22 (Sun) 21:52
- 総合
大相撲の話題をあまり書くことはないが、つかず離れず、フォローはしている。しかしNHKテレビの生放送を見ることは少なくなった。応援したくなる力士が少なくなったからでもあるが、親方衆の解説がつまらないことも一因だ。正直言って、サプリメント食品のCMで稼いでいる力士OBの解説は退屈だ。
そうした中、楽しみにしていたのは、現役時代は好きではなかったが、解説者となってテレビに登場するようになってからはその歯に衣着せぬ解説を面白く聞いていた北の富士親方。彼が体調不良でNHKテレビから姿を消して以来、ますます大相撲が遠くなっている。
終了したばかりの9月場所。関脇大の里が13勝2敗で二度目の優勝を飾った。圧倒的な強さを発揮したと形容できるだろう。これで新大関昇進を手中にした。待望久しい本格的大関の誕生。幾多の大関が横綱に昇進することなく消えていったが、大の里はほぼ間違いなく横綱、それも大横綱になれる可能性を秘めていると思う。実現すれば、国籍のことはあまりこだわりたくないが、久々の日本人力士の横綱となる。
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ノートパソコンでYouTubeを楽しむようになってから、欧米のメディアのホームページをスクロールして気になる見出しの記事を漁ることは少なくなった。YouTubeに興味深い記事は目白押しだし、そうしたものをフォローしているだけで日が暮れる。報道以外の分野のものも多く、単に笑いが欲しくてチェックしているものもある。ここで紹介するのははばかられるものも少なくない。
久しぶりに HuffPost と呼ばれるアメリカのオンラインメディアにアクセスしてみた。間近に迫った米大統領選にまつわる記事が多い。そんな中、次の見出しに引かれた。
“Trump’s Alarming Use Of A Word With A Deep Fascist History” 袖見出しのような次の文章が続いていた。Most people didn’t notice when the former president used the term in a Truth Social post. But white nationalists did.
トランプ氏はファシスト(極右)の歴史と深い関わりのあるどのような語を使ったというのだろうか。気になって本文を読み進めると、その肝心の語は remigration であることが分かった。初めて目にする語だ。私の辞書には掲載されていなかったが、意味合いは容易に類推できる。migration(移住)にagainとか backを意味する接頭辞(prefix)の “re” が付いた語だ。トランプ氏は合法的に米市民となった移民の人々までも元の国々に戻す、すなわち強制送還を意味して使っているのだ。本来なら人権無視、愚の極みと非難されて当然の言葉だ。
記事を読み進めると、このremigration は欧州の右派、極右勢力が近年、好んで使っており、欧州に暮らす移民を彼らの「母国」に追い返し、白人だけの欧州を取り戻そうという目論見のようだ。欧州の移民と言えば、主にアフリカや中東、アジアからやって来た人々だろう。肌の色が異なる。トランプ氏の念頭にあるのはメキシコを筆頭にしたラテンアメリカの国々からの移民か。大統領選で争う民主党のハリス副大統領との移民対策の違いを際立たせるためか、彼はつい最近、ハイチからオハイオ州にやって来た移民が地元住民のペット(犬)を捕獲して食しているという信じ難い虚言を繰り返し、批判を浴びたばかりだ。
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