- 2024-08-16 (Fri) 17:04
- 総合
何とも不思議な夏だった。まだ過去形にするには早過ぎるかと思うが・・・。まず、南海トラフ地震の「関連解説情報」という名の警告。遂にそういう時代になったのだ。南海トラフ地震発生の可能性がこれから30年間に70%と告げられたら、まず発生するということだろう。YouTubeでは南海トラフ地震が実際に起きた場合のシミュレーション映像を見れるが、言葉を失うほどの衝撃だ。あれを生き延びるのは至難の業だろう。実際に起きれば西日本を中心に30万人以上の死者が出るとも言われるが、文字通り未曾有の大地震となるだろう。絶対に起きて欲しくないし、何とか被害を最小限にしなくてはならないと思う。
お盆の時期には関東地方を強い台風が襲った。九州地方は蒸し暑い日々が続くだけで台風のことを意識することは幸いなかった。そこでふと思った。日本列島では台風と言えば、まず沖縄・九州が被害を受け、それから関西もしくは関東地方に台風が北上するのが典型的パターンでなかったかと。今では死語となったかと思うが、宮崎はかつて「台風銀座」と呼ばれていた。私は今でも台風と聞くと心が沈む。育った実家は川の側にあり、豪雨であふれかえった川の流れは恐怖そのものだった。
それで思ったのは地球温暖化のこと。ひょっとしたら、温暖化は台風の進路も変えているのではないか。本来なら、沖縄・九州をまず襲っていた台風が北に向かうようになったのではないか。気象や自然現象にど素人の私は何の根拠もないが、何となくそう思った。宮崎や九州を襲う台風が少なくなるのは喜ばしいことだが、その分、日本の他の地方が被害に遭うのであれば、全然喜べない。まあ、そのうち、秋となり本格的台風シーズンになれば、九州は台風の進路にやきもきするようになるのだろう。
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米大統領選。バイデン大統領が選挙戦からの撤退を表明し、敵対するトランプ氏陣営に追い風が吹くことになるのかと案じたが、そうではないようだ。大統領が後継候補に推したハリス副大統領の人気が一気に沸騰している観がある。あおりを食らってトランプ氏の勢いがかげり、かてて加えて副大統領候補に指名したバンス氏が過去にはトランプ氏を「アメリカのヒトラー」と揶揄するなど批判的だったことが蒸し返され、地位(利益)のためには政治信条(信念)を捨て去ることも厭わない人物との印象を与えてしまった。
飛ぶ鳥を落とす勢いのハリス副大統領は注目の副大統領候補に中西部ミネソタ州のティム・ウォルズ氏を指名した。報道で見る限り、実直で親近感のわく人物のようだ。日本のメディアでは当初、ティム・ワルツ氏とその名前を伝えていた。彼の名字のスペリングは Walz であり、これがワルツとなるのかと不思議に思っていた。新聞社国際部勤務時代の先輩記者氏からこれに異を唱えるメールが届いた。正確にはウォルズでしょうと。米のメディアにアクセスして耳を傾けると、確かにそうだ。ワルツと呼んでいるのはない。日本のメディアはダンスのワルツ(waltz)に引っ張られたようだ。読売新聞もウォルツだった。
今では各紙ともにウォルズで足並みをそろえたかと思う。面白いと思ったのは、バンス氏の氏名はJ.D. Vance だが、トランプ氏に批判的なメディアではJ.D.に引っかけて、Shady Vance (うさん臭いVance)と呼んでいること。日本語ではできない言葉遊びだ。
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