- 2014-10-25 (Sat) 16:55
- 総合
秋本番、福岡はすがすがしい好天が続いている、いや日本全国そうかもしれないが。何度も書いた気がするが、私は四季の中で秋が一番好きだ。山口百恵の歌の中でもたしか「コスモス」か何かの歌が「小春日和」の秋の美しさを表現したくだりがあったような・・・。
あまりに好天が続いているので、ブログをアップする意欲もそがれてしまっていた。それで今こうやって久しぶりにアップしている次第。最近観た映画「猿の惑星」の最新版のことか、NHKの朝ドラ「マッサン」のどちらかを書こうと思っていた。
「マッサン」にしよう。私はテレビのドラマはほとんど見ない。「癖」になるのが分かっているからだ。それでなくとも、大リーグやらゴルフ中継やら、麻雀の番組やら、結構「付き合い」が多い。仕事にならない。
それが、何かの拍子で予告編を目にしてしまい、何となく気になり、気がついたら、毎朝8時にNHKにチャンネルを合わせるようになってしまった。NHKの朝ドラにはまるのは久しぶり。「ふたりっ子」以来だろうか。「あまちゃん」も「花子とアン」も見向きもしなかったというのに。
「マッサン」が始まって3週間以上が経過したか。少しずつ引き込まれている。あの女性歌手の独特の歌い方のテーマソングも耳に心地好く響く。ヒロイン「エリー」の演技はどことなく「素人っぽさ」(失礼!)を感じるのを禁じえないが、一生懸命、演技に取り組んでいるのがひしひしと伝わってくる。無理もない。これまで日本と無縁の暮らしを続けてきた(と思われる)アメリカ人女優に、異国の日本語のセリフを自由闊達に操れというのは無理難題だろう。読売新聞の人物紹介の「顔」欄で読んだことだが、彼女は英語なら5分で暗記できるセリフを日本語だと4時間もかかるとか書いてあった。プロの女優でも外国語だとそれほどの苦労を余儀なくされるのだ。我々の英語学習に置き換えればよく理解できる。
「マッサン」で気になったことを若干記しておきたい。「エリー」の役柄は英スコットランドから日本に嫁入りした娘。彼女が話している英語はきれいなアメリカ英語だ。大正時代に来日したスコットランド娘のスコットランド訛の英語は今の「エリー」の英語からは程遠かったはずだなどと言うのは野暮か。それと、若妻が「外国人だから部屋を貸すことができない」などと言う大家とかが出てきたが、当時は「外国人」などというPC(ポリティカル・コレクトネス)の表現を庶民が口にすることはあり得なかったことだろう。「外人」ではなく「外国人」と言う民度があれば、愚かな戦争に駆り立てられることはなかったのではないか。まあ、朝っぱらから、「外人」という表現がテレビ画面から何度も飛び出してきては、子どもたちへの影響が懸念されるので、さすがに控えたのであろうが、大正時代の庶民が「外人」ではなく「外国人」という表現を使っていたと思わされるのは胸中複雑になる。
このようなことに目くじらを立ててもいけないのだろう。ニッカウヰスキーの創業者夫妻をモデルとした物語を純粋にドラマとして楽しめばいいのだろう。そう思い、このところ焼酎ではなく、ニッカウイスキーを買い求め、毎夕なめていたが、私にはどうも焼酎の方が合っているようだ。今はまた焼酎に戻っている。さあ、今宵も焼酎のグラスを傾けることにしよう。肴は乾き物だ。悪くない!