- 2024-05-29 (Wed) 09:21
- 総合
先の日曜、久しぶりに近くの香椎浜のジョギング路を散歩した。本当はゆっくりジョギングをしたかったのだが、背中の帯状疱疹が完治しておらず、走る気にはなかなかなれない。正直言って、浜辺を散歩する気になっただけでも感謝したい。
好天にも恵まれ、気持ちよく散歩できた。短パンにポロシャツ。こういう出で立ちも久しぶりに感じる。日差しはそうきつくはなかった。ゆっくり歩きながらふと思った。太陽光は光合成をする植物だけでなく、人間にも欠かせない「栄養源」ではないかと。
こういうことを考えたのはちょうど今、太陽光が重要なファクターとなっている小説を再読しているからだと気づいた。一か月ほど前に以下のことをこのブログで書いた。――細々と続けているオンラインでの英語教室。現時点では県外にお住まいの女性が2人、月2回の教室を受講頂いている。5月からは以前に読んだことのあるカズオ・イシグロ氏の小説 “Klara and the Sun”(邦題『クララとお日さま』)に再び挑む。読んでみたいとの希望があった。私にしても良作は何度でも味わいたい。これまで気づかなかったことに気づく可能性もあるだろう。それが楽しみでもある。――
この小説に登場するAF(Artificial Friend)と呼ばれる人間型のロボットは近未来の社会で子供たちの遊び(勉強)相手となる役割を担うのだが、動力源は太陽光という設定。太陽光がヒロイン、クララという名の心優しいロボ友の命脈を握っている。決めた。今夏はせいぜい香椎浜のジョギング路を歩き、背中に残る帯状疱疹を根絶しよう。(そんなことが可能なのか医療ど素人の私には分からないが、信じる者は救われる、実践してみようではないか。
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YouTubeで楽しんでいる遊戯は麻雀だけではない。将棋もよく見る。藤井聡太八冠のタイトル防衛戦は時間が許す限り見ている。素人の私には次の一手はほとんど読めないが、たまに当たったりすると嬉しくなる。まあ、数限りない可能性の中から最善手を選ぶ八冠と競っても詮無きことは百も承知している。聡太八冠があまりに無双しているので、気づくと彼の対戦相手を応援していたりする。判官贔屓だろう。
囲碁は残念ながら遠い存在だ。石の動かし方はだいたい分かっているつもり。囲碁の本も何冊かは本棚に埋もれている。新聞社の盛岡支局に勤務している時、囲碁の上級者に何回か教わった記憶もある。NHKテレビの囲碁番組で学ぼうとしたこともある。だが、途中で投げ出してしまった。将棋よりも(私には)ずっと難解に見え、じっと碁盤を凝視することができない。(碁盤と碁石は今も大切に保管している)
読売新聞夕刊のコラムに一時代を築いた人々の足跡を辿る「レジェンド」という読み物があり、名誉棋聖の小林光氏(71)を取り上げていた。私も名前ぐらいは知っている棋士だ。日本の囲碁界を牽引してきた文字通りレジェンドである小林氏は70代になった今もAI(人工知能)を活用した囲碁の勉強に取り組んでいるとか。「碁はライフワーク。勉強せずにはおられない。本当に碁は面白い」と語っておられる。
あの小林氏でさえそう思われるのであれば、凡人の私などは何をか言わんやである。外国語習得の道をまだ当分は模索するのみだ。
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