- 2024-01-27 (Sat) 14:10
- 総合
ソウルの旅はまだ脳内のどこかに残っているようだ。嗚呼、あの写真が消えてしまったのはもったいないと時に思い出す。もうどうしようもないのだが。(韓国の友人はまた同じ写真を撮るために韓国に来なさいという神様の思し召しだと慰めてくれた)
韓国にまた行くとしたなら、誰か一緒に旅をする相手が欲しいとつくづく思った。一人では若干厳しい。ランチはいいのだが、夜の食事となると、一人だと気軽に入れる店は限られている。台湾だとそうでもない印象だ。いずれにしろ、お一人様の旅は韓国ではいろいろ「制約」がある。私はこれまでずっと一人旅で取材を重ねてきており、弱音など吐きたくはないのだが、さすがにそう感じざるを得なかった。
ソウルや釜山といった大都市圏を旅しているからそう感じたのだろうと思わないでもない。日本でもそうだが、のどかな地方に足を伸ばせば、きっと韓国ならではの旅の味わいを楽しめるのではないか。次に韓国を訪れる時はソウルや釜山ではなく、ちょっと遠方のいわゆる田舎を訪ねたいと思う。それには拙い韓国語に磨きをかけなければ。いっそのこと、いつぞや、台北の大学に1か月間、短期語学留学したように、ソウルか釜山に一定期間語学留学する手もあるかなと思い始めてもいる。金はかかるだろうが・・・。
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毎朝読んでいるキリスト教の祈祷書(devotional)に以下の記述があった。I ain’t broke, though I may be badly bent. どうやらアメリカの古いカントリーソングに上記の一節があるらしい。ネットで調べると、確かにあった。そのカントリーソングのタイトルでもあった。
この英文の意味はだいたい類推はできた。おそらく「俺は無一文ではないが、がたはあちこちきている」といった程度の自分を卑下した歌だろうと。broke(一文無し)とまで落ちぶれてはいないが、badly bent(ひどく曲がってしまって)とても人様の前に出る状態ではないんだよ・・・。
ネットにこの歌の歌詞が出ていて、私の印象が間違っていないことが確認できた。一番と二番の歌詞を紹介すると—
I’m goin’ back to the country, I can’t pay the rent/ Though I’m not exactly broke, brother I’m sure bent/ Can’t understand where my money went/ I ain’t broke but I’m badly bent—
Well, I had a lot of money, but to the city went/ I met too many good looking girls and that’s where my money went/ Yeah I know just where it went/ No I ain’t broke but I’m badly bent
私は年明け早々、驚いた。今の私の心境を見事に活写しているではないかと。すでに10年以上住んでいる今のアパート暮らしも年金生活者にはそう楽というわけではない。退職金を含め一時はあれほどあった銀行口座の預金は今どこに? 上記の歌い手はお金は都市の綺麗な姉ちゃんの懐に行っちまったと嘆く。そう俺は無一文になったわけではないが、がたはきている。だから田舎に戻ろうとしているわけさ・・・。
ネットでこの歌を聴くとアメリカの古き良き時代がうかがい知れるかのようだ。マーサ・エリスという女性が1953年に作詞したとか。トランプさんが今なお跋扈するアメリカとはほど遠いのどかな時代の郷愁ソングのように聞こえる!