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良いお年を!

  • 2023-12-31 (Sun) 11:30
  • 総合

20231231-1703989799.jpg 2023年が過ぎ、2024年が幕を開けようとしている。新年はどういう年になるのだろう。個人的なことはともかく、世界情勢はやはり気になる。種々の不安要因はあるが、最大のものは引き続きウクライナ情勢か。ロシアの核爆弾使用の懸念は消えていない。一方的に侵略されたウクライナが受け入れることのできる和平案が見つかるのかという疑念はあるが、ウクライナの人々が一日も早く心穏やかに過ごせるようになって欲しいと心から願う。
 中東・イスラエルのパレスチナ自治区ガザの戦闘も和平の兆しが一向に見えないまま年を越す。日本のメディアでは報じられることはあまりないが、アフリカの国々も惨劇と無縁ではなかった。年末に英字紙で読んだナイジェリア関連のニュースではイスラム過激派の武闘組織がキリスト教徒が居住する地区を襲撃し、200人近い村人が惨殺されていた。人命の価値、値段が国によって地域によって違っていいはずがないのに!
 宇宙のどこかから異星人がやって来て、上記の光景を目撃し、我々が地球と呼ぶ惑星に生息する人類は野蛮極まりない愚かな生き物ですなとコメントしたとしたなら、我々には返す言葉などないだろう。「本来は心優しい人々が圧倒的に多いのですが、どうも彼我の微妙な差異に拘り、争いをやめない好戦的な人々もいるのですよ」と苦笑するしかないのか。恥じ入るしかない。
 アメリカは大統領選を迎える。そしてこれも信じ難いことだが、あのトランプ氏が今なお絶大な影響力を誇っているのだとか。2020年の前回大統領選でバイデン現大統領に敗れた時はトランプ氏が表舞台から消え去るものと思ったが、そうではなかった。まさか4年後の次回大統領選でも共和党の最有力候補と目されていようとは想像できなかった。
 年末に届いた米ニューヨーカー誌のスーザン・グラッサー記者のコラムはそのトランプ氏のことを取り上げていた。米政界に精通している彼女は共和党の候補者指名争いでトランプ氏を負かす人物はいないとの見立てだった。さらにおそらくバイデン氏との再戦となる雲行きの大統領選本選でもトランプ氏が勝利する可能性が高いとまで案じている。背景には数々の重大なスキャンダルにもかかわらずトランプ氏の岩盤支持層の結束が固いこと、高齢のバイデン大統領の支持率が依然低迷していることなどがあり、トランプ氏優位のまま2024年を迎えようとしているらしい。
 もちろん、一寸先は闇というのは日本の政界だけではない。グラッサー氏も次のようにその記事を締め括っている。Trump’s victory is by no means assured. … With American democracy on the line, I’m taking the only defensible position toward the New Year: full-scale dread. I plan to pull up the covers and hide under my pillow as long as possible come January. It’s going to be a long twelve months. 布団を頭からかぶっても運命は変えられないし、full-scale dread(紛うことなき恐怖)から逃げられるわけもなく、やがて現実を直視するしか手はないことは誰もが分かっている・・・。
 とにもかくにも私は明後日の2日から久しぶりに韓国・ソウルへに出る! 새해 복 많이 받으세요!(セヘ ポン マニ パドゥセヨ)(新年、福をたくさんもらってください→明けましておめでとうございます)

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