- 2023-10-30 (Mon) 21:53
- 総合
土曜日朝。洗濯をしながら(実際には洗ってくれているのは洗濯機であり、私は何もしていないが)パソコンのYouTubeで世界中の旅をアップしているYouTuberの映像を楽しんでいた。登録会員が多く、コメントから察すると人気のYouTuberのようだ。お昼になりNHKのニュースを見るためにテレビをつけた。大阪でG7貿易大臣会合が始まったというニュースが流れている。東京のスタジオのメインキャスター(女性)が「それでは現場からお伝えします」と言って、会合を現地で取材している中継スタッフに振った。
私はYouTube を見ながら、テレビのニュースに耳を傾けていたのだが、上記の放送の文言にちょっと固まった。え、現場からお伝えします? 普通は「現地からお伝えします」ではないかいな。「現場」も「現地」も同じ意味合いだが、「現場」だと事件や事故を想起してしまう。NHKアナがつい口が滑ったのではないかと推察したいが、ひょっとしたら、今では会議やイベントも「現場からで」OKになっているのだろうか。ニュース報道の現場から去って久しいのでよく分からない・・・。こちらは「現場」の方がベターか。
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中学校で英語を教えるようになってこれまでほとんど注意を向けなかったことも気にするようになった。大学生に英語を教えるのと中学生に教えるのとではやはり違いがある。しかし、時として中学生的視点を忘れる、いや正確にはそうした視点にまで思いが到らないことがしばしばだ。要するに「こんなことは分かっているだろう」とか「分かっているに違いない」と無意識に思い込み、言葉を足して説明することを怠っているのだ。
つい最近では助動詞must と一般動詞の have to を説明する場面。肯定文ではともに「~しなければならない」と同じ意味となるが、否定文となると must not は「~してはいけない」と強い禁止の表現となるのに対し、don’t have to は「~しなくてもよい」と落差が生じる。授業の後でラジオの英会話講座を聴いていて以下のやり取りが紹介されていた。レストランで食事後の会話。Aが「ここは私が払うわ」という。Bは「あら、そんなこと、いいわよ」という意味で “Oh, you don’t have to.” と応じていた。私はこれを聴いていて、ああ、そうだったと納得した。don’t have to は上記のような場面でも使えるのだ。使い勝手のいいスマートな表現なのだ。子供たちにこうした説明もしてあげるべきだったと反省した。
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少し前にアメリカからキリスト教の祈祷書(devotional)の2024年版を手に入れようとして難儀していることを書いた。今年も結局自力でゲットできず、何かとお世話になっている先輩の娘さんがアメリカに住んでおり、彼女を通して入手することとあいなった。
それはいいのだが、彼女が私の拙著を読みたいとのことで米英の文学紀行本を送ることにした。私の手元にはもう上記の本は残ってなく、ネットで注文。そして郵便局から国際小包として送ろうとした。国際小包は手書きではだめでスマホやパソコンで入力する必要があるとのこと。アナログ人間には実に辛い。何とかスマホの画面と「格闘」の末に「二次元コード」とかいうものを入手して、郵便局の窓口から送り出すことができた。スマホやパソコンに暗い中高年の人々には肩身が狭いご時世であることよ!
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