- 2023-10-24 (Tue) 20:44
- 総合
海の向こうではワールドシリーズが佳境に入っている。アメリカとカナダのベースボールチームしか加わっていないのにワールドシリーズとはこれいかに?と手垢の付いたクレームなど付けたくはないが、日本人選手が出ていない大リーグへの興味は皆無に近い。プロ野球はそれなりにフォローしていたが、セパの出場チームが最終的に確定して何と一週間も空いて、今週土曜日から日本シリーズが開幕とか。いくら何でも空き過ぎではないかと思う。そうでなくとも今年の日本シリーズは阪神タイガースとオリックス・バファローズの関西対決だし、興味はほとんどない!
フランスではラグビーのワールドカップが決勝戦を残すのみとなった(3位決定戦もあるようだが)。日本が敗退した時点でこちらも興味を失った。ラグビーファンの方には悪いが、生来的な体格の差があるラグビーはやはり日本人には不向きなスポーツであるような気がしてならない。それに比べ、サッカーは十分世界のトップチームに伍していけるようだ。海外でプレーする日本人のサッカー選手の活躍は即座にYouTubeで流れてくる。英プレミアリーグでブライトンに属す三笘薫のドリブル突破は素晴らしい。ブライトンの人々をすっかり魅了してしまったようだ。スペインではレアルソシエダの久保建英選手が見事なシュートやアシストを披露している。
アメリカでは大谷翔平君の名前を知らない人はいないのではと思われるが、サッカーの世界で三笘選手や久保選手がhousehold name(よく知られている名前)になる日もそう遠くないような・・・。次のワールドカップではサムライブルーが決勝トーナメントを勝ち進み、上位に食い込むことも夢ではないか。
ネットでラグビーのワールドカップにまつわるニュースを読んでいたら、ちょっとドキッとした記事に出くわした。南アフリカ対イングランドの準決勝戦。南アフリカがイングランドに逆転勝ちを収めたが、このゲームの最中に南アの選手がイングランドの選手に対し「この白人野郎!」と罵ったと報じられていた。私は「白人野郎」という表現を見て、具体的にはどういう語を口にしたのだろうかと思った。ひょっとして “You whitey!” とか。
英文の記事を改めてチェックして該当する表現を知った。以下の記事があった。World Rugby has opened an investigation into the alleged racist slur directed at England flanker Tom Curry by South Africa hooker Mbongeni Mbonambi in Saturday’s World Cup semi-final. Although the alleged racist remark is not audible on the referee microphone, Curry’s subsequent conversation with O’Keeffe can be heard clearly.
“Sir, if their hooker calls me a white cunt, what do I do?” the Sale flanker said. O’Keeffe replied: “Nothing, please. I’ll be on it.”
南アの選手が発した言葉は “a white cunt” だった。ここでその訳語を書く度胸は私にはない。whitey ならば辞書に黒人が白人を侮蔑的に呼ぶ「白んぼ」という説明があった。この「ホワイティ」も御法度だが、“a white cunt” はさらに問題外だ。アパルトヘイト(人種隔離政策)を打倒して今の南アがあるのに、今度は南アの黒人が人種差別の言葉を発しては、ネルソン・マンデラ氏も墓場の中で嘆き、もだえていることだろう。
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