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命の洗濯

  • 2014-08-19 (Tue) 11:54
  • 総合

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 先週末、急きょ、田舎に帰省した。入院リハビリ中の義兄が自宅に一日だけ戻ることを許されたので、義兄のご機嫌伺いが主目的だった。関西に住む甥っ子家族も帰省していたので、宮崎市内で合流して、甥の運転するレンタカーで楽ちんの帰郷だった。
 本来なら来週に迫った大学の集中講義の最終チェックに精を出さねばならない時期だったのだが、甥っ子の家族とはもう何年も会っておらず、こういう機会を逸しては後で悔いることになる。甥っ子の一人息子とは今この項を打ちながら考えているが、初めて会ったのだ。以前に写真を見ていたので、何回か会ったような気がしていたが、いや、今回が初めてだった。彼は高校2年生の若者に成長していた。何度お歳暮に潜り込ませて、彼にお年玉を送ってあげたことか!
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 そんなことはいいとして、夏に田舎に帰る楽しみは都会の喧騒、猛暑から逃れることができることだ。長姉の家は山のふもとにあり、標高はどれぐらいあるのか知らないが、400か500㍍ぐらいはあるのではないかと思う。その分、盛夏でも涼しく、過ごしやすい。今回は雨が降っていたこともあり、少し蒸すときもあったが、福岡に発つ日は朝から好天となり、心地好い風が開け放った窓から吹き込み、畳に寝転びながら、まだしばらくはここで避暑したい気分に駆られた。
 明け方や一雨あると、眼下にちょっとした雲海のような霧が立ち込める。思わず、デジカメのシャッターを押した。山の緑も一段と潤いを増し、目の保養ともなる。日がな一日このような光景を眺めているのも悪くないかと思う。そう思うのは自分が年を取ったことの証だろうか。
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 福岡に戻り、薄ら脇の下に汗を浮かべ、パソコンに向かっている。集中講義のためのパワーポイントは後半部分がまだスカスカが多い。必要な資料をかき集めて「充実」させなければならない。いつもなら、この辺りでスポーツジムに出かけ、体力の限界に挑戦するヘタフライで息を切らせるのだが、本日は生憎と休館日。
 ため息をつきながら、夕刻に飲む焼酎のオンザロックを頭に浮かべている。まあ、石部金吉の生活だから、亡きお袋もきっと笑って許してくれるだろう。
 (写真は上から、長姉の庭から見る、山の谷間に浮かぶ霧。隣の西米良村の境にある「布水の滝」。アナログ人間の私は写真を縦にできないので、ご容赦を! 雨の後で水量は豊かだったが、樹木が生い茂っていて、頂上部が良く見えなかった。林道を走ると、このような山また山の風景ばかり)

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