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the sky’s the limit with him

  • 2022-10-01 (Sat) 09:40
  • 総合

20221001-1664584807.jpg ネットでCNNを見ていたら、見慣れない人物が大きく取り上げられていた。ロシアでオリガルヒ(oligarch)と呼ばれる超富裕層の一人でプーチン大統領と親密な人物が(私兵集団の)Wagnerを創設したことを認めたことを報じた記事だった。Wagner という語は近年、外電のニュースを読んでいて時々目にしていた。アフリカで内戦(騒乱)状態にある国々の報道でもよく出てくる。ロシア発祥の軍事組織でロシア政府公認で暗躍しているようだ。
 どうやらウクライナでも牙をむいているのか。CNNが取り上げた人物はWagnerを創設したとかねてから噂されていたエフゲニー・プリゴジン氏。Putin’s chef (プーチンの料理人)というニックネームがあり、食品関係の事業で財を築いたのだろう。彼がWagnerを創設したのは2014年のこと。英語ではPMC(private military company)と呼ばれる私兵組織だ。Wagnerという名称はヒトラーが傾倒したと言われるドイツの音楽家で巨匠のリヒャルト・ワーグナーから取ったとか。背筋がヒヤッとする逸話だ。
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 イタリアで右派連立政権が発足し、ムッソリーニ以来と言われる極右の首相が誕生する見込みとか。第一党の座を奪取した「イタリアの同胞」を率いる女性党首のジョルジャ・メローニ氏(45)。女性首相の誕生もイタリアでは初めて。連立政権の中には親ロシアの政党も含まれており、欧州連合(EU)の対ウクライナ政策すなわち対ロシア政策に亀裂が走る可能性も取り沙汰されているようだ。
 数日前にジャパン・ニュース紙で読んだ記事が印象に残っている。メローニ氏が選挙戦で訴えたのは「神、国家そして家族」であり、“woke ideology” に異を唱えているというAFP(フランス通信社)の記事だった。“woke ideology” とは何? 初めて目にする表現だ。ネットで調べて「社会で起きていることに関心がある」という意味合いであることを知った。具体的には人種差別やLGBTQ(同性愛者や自分の性認識に迷っている人など性的マイノリティの人たち)などに関心があることを指す新語のようだ。現代のさまざまな社会問題に関心があることを、wake(目を覚ます)の過去形であるwoke(目が覚めた、悟った)という語を使って表現しているらしい。右派保守層には煙たい動きか。
 「同胞」はネオファシストの伝統を継承する政党だ。ロシアのウクライナ侵攻には反対しており、EUからの即離脱を唱えることはなさそうだが、EU諸国のこれまでの一致団結したウクライナ支援の風向きが変わらないことを願うのみだ。
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 大谷翔平君がまた脚光を浴びている。昨日は8回を投げて2安打零封。9回でマウンドを降りたが、8回2死までノーヒットに抑え、快記録達成かと思わせる好投だったようだ。私は残念ながら仕事でテレビ観戦はできなかったが、大リーグのホームページで以下の記述を見つけた。こういう形容をされること自体が素晴らしい!翔平君の相棒、スタッシ捕手の言葉だ。“He was awesome, but it doesn’t really surprise me because the sky's the limit with him." この「the sky’s the limit with him(彼の能力は天井知らずだ)」という表現は翔平君を形容する時に「定番」になりつつあるかに思える。それも凄い!

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