- 2022-04-05 (Tue) 16:39
- 総合
ウクライナから恐れていたニュースが流れてきている。ロシア軍が占拠を解いた首都キーウ(キエフ)近郊の住宅地から住民の虐殺遺体が相次いで見つかっているという。読売新聞によると、ウクライナの検事総長はフェイスブックに「これは地獄。人でなしを罰するために記録する必要がある」と書き込み、徹底捜査する方針を表明したとか。むごたらしい「戦争犯罪」が行われたことは明らかだろう。
予測できたこととはいえ、何とも形容しがたい世紀末的な現実が迫る。技術革新が進んだ21世紀の今日、さらに信じ難いことはそうした事実が肝心のロシア国民にはほとんど知らされていないということだ。プーチン政権の厳しい報道管制で政権側に都合のいいニュースしか見聞できないようだ。これではロシア国内で反戦機運が起きるのは到底期待できない。近未来の全体主義体制の恐怖を名作「1984年」で描いた英作家ジョージ・オーウェルもここまでは想像できなかったのではないかと思ってしまう。
5日付けの英字紙ジャパン・ニュースに米ワシントンポスト紙のコラムが転載されていた。Madman threatens nuke use; not who we expectedという見出し。誰が madman であるかは改めて言及する必要はないだろう。ベテランジャーナリストの手になるこのコラムで印象に残った記述は次の一文。原文に若干手を入れて紹介する。It’s Russia’s Putin who is now playing the role of nuclear madman – erratic, delusional, bent on recapturing a bygone empire.(今や核兵器の狂人の役割を演じているのはロシアのプーチンであり、何をするか分からない、かつての帝国を再び蘇らせるという妄想に取り付かれた人物である)
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さて、4月となり、新年度が本格的にスタートした。私の生活には何ら変化はない。専門学校で週1英語を教え、小倉方面で月2回の英語教室で主婦の方々にも指導する。同じく月2回のペースで英語の小説を読む講座を開講し続ける(今はオンライン)。時間的余裕はたっぷりあるので精々、中国語と韓国語の独学に励もうと思っている。
その中韓両語の支えとなっているのがNHKラジオの語学講座。ただ残念なのは4月から新しいクールとなり、初級講座は基礎の基礎から再スタート。これまでは復習になっていい側面もあったのだが、もうそろそろそう安んじてもいられない。公民館の講座とも合わせ、語彙力を着実に増やしていこうと念じている。
初回の中国語講座でMCの劉セイラさんが語っていた。彼女は中国出身の声優で漫画家。中国語講座ではお馴染みの人物で、私はその気さくな人柄に今ではすっかりファンになってしまった。セイラさんは自分が何をやってもすぐに熱意が下がる、日本語でいうと「三日坊主」的な面もあると卑下していた。「三日坊主」は中国語では「三分钟热度」となると語っていた。三日どころか「3分程度しか熱意を保てない」ということらしい。
辞書をひいて更に面白い表現を見つけた。「三天打鱼,两天晒网」。「三日漁をして二日網を干す」意から「三日坊主」を意味することになるらしい。3日間海に出て働いて2日間網を干して次の漁に備えるのであれば、「三日坊主」とは呼べないような気もする。3勤2休なら誰もが飛びつきたくなる理想的な仕事ではないか・・・。