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韓国語ドラマに丸一日はまる!

  • 2022-02-09 (Wed) 21:22
  • 総合

 前回の項で中国語教室で教わった「中国国乒谁也赢不了 中国国足谁也赢不了」という文章を紹介した。中国の人々が中国が誇る男女卓球(国乒)と不振の男子サッカー(国足)を自虐的に比較した対句だった。「谁也赢不了」(誰も勝てない)という述語が同じで、普通、日本語の文章ではあり得ない構文だと思うと書いた。その上で「中国卓球にはどの国も勝てないが、中国サッカーもどの国にも勝てない」と解釈すべきなのだろうと。
 念のため、新聞社勤務時代の後輩で中国語に明るいM君に尋ねた。M君は概ね私の解釈でいいでしょうと言ってくれた。とりあえず安心。要するに中国人であれば、女子でもそうだが、男子卓球では中国を脅かす国は存在しないこと、これに対し、男子サッカーに関しては中国は日本を含めた他国に大きく遅れを取っていることを誰でも承知しているので、上記の解釈が自然だということらしい。
 これをもって中国語はずいぶん大雑把な言語だと考えるのか、おおらかな言語だととらえるのかは人それぞれだろう。私は後者の立場を取りたい。英語を学んでいると、この文章の主語は何?述語は何?目的語は何?などとこだわりたくなるが、中国語ではあまりそうこだわる必要はないのかなと(個人的に)思っている。それに上記の文章では最初に登場する「中国国乒」と「中国国足」は主語ではなく、おそらく主題(テーマ)なのだろう。日本語で言う「象は鼻が長い」という文章で、主語は「鼻」であり、最初の「象」はこの文章の主題と呼ぶのと同じだ。そう考えれば、分かりやすいのではないかと思う・・。
                  ◇
 以前に書いたことがあるかと思うが、韓国語のドラマははまりやすいのであまり見ないようになって久しい。時々、つまみ食いしては沼にはまりそうになっていることも。
 数日前の日曜日。どつぼにはまってしまった。たまたまパソコンで無料のAbemaTVのチャンネルをスクロールしていたら、韓国語の連続ドラマを放送していた。私の好きな女優さんの顔が映ったので、韓国語の勉強にちょこっとだけ見ようと考えた。気がついたら数時間が経過していた。もうやめようと思ったが、なかなかできない。結局午後1時半ごろから夜の10時までずっと見る羽目になった。その間、トイレに立っただけ。空腹も我慢した。
 全22話のドラマを2日に分けて、それぞれ11話をぶっ続けで放送したようだ。私は後半の13話かそこら辺りから見たことになるのか。とにかく、韓国語ドラマはベタな内容が多いので言葉の勉強という「大義名分」がなければ遠慮したいのだが、正直言って面白い。かてて加えて女優さんに魅力的な人が多く、魅せられて、そして見せられてしまう。
 3組のカップルが登場したが、メインのカップルは契約結婚したものの、お互いのことをあまり知らず、交わす言葉は敬意を示す丁寧な表現。比較的ゆっくり語りかけていたので聞き取りやすかった。いろいろと勉強になった(気がしている)。一つだけ、ぼんやりと覚えているのは成人した大人であっても両親にはきちんとした(絶対)敬語を使っていたこと。まあ、日本ではとっくに消え去ったしきたりだろう。接客業の可愛い女性が出勤前に韓国語で「アイウエオ」(?)と発声して仕事モードに入っていたことも印象に残っている。韓国語がまるで日本語であるかのような錯覚に陥った。

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