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久しぶりに関西へ

  • 2021-12-16 (Thu) 12:32
  • 総合

 「勉強になりました」は英語では何と言うのだろうと前項で書いた。その直後にNHKラジオの英会話番組を聞いていたら、この表現が取り上げられていた。スマホの翻訳機能では “I learned a lot.” という文章だったが、番組では “That was very informative.” という文章が紹介されていた。なるほどこれもよく分かる。日本語表現ににじみ出ている相手に対する謝意を伝えるためには “Thank you.” と付け加えることも説明されていたかと思う。あまりにグッドタイミングだったためにここに付記しきおきたいと思った次第。
                 ◇
 カズオ・イシグロ氏の小説 “Klara and the Sun” を読むオンラインの英語教室も残り少なくなった。年内最後となる今月26日の教室でパート4を読み終える。作家得意の近未来の物語ゆえに想像力をたくましくして読み進める必要があったが、やはり何度も読み返していると、それまでは気づかなかったことなどが分かるようになり有意義だ。
 例えば、以下のようなやり取りが挿入されている。主人公の少女ジョージーと友人の別の少女が劇場街で人を待っているシーン。ジョージーにはロボ友のAFクララが付き添っている。中年の高級服を着た見ず知らずのご婦人が近づいてきて、失礼だがこのマシーンを劇場内に連れて入るつもりかと尋ねる。このぶしつけな態度にジョージーの友人が激怒するが、ご婦人は言う。“First they take the jobs. Then they take the seats at the theater?”
 作家は近未来がどのような社会であるのかについて明確には描写していない。だが、少なくとも上記のやり取りから、人工知能(AI)のロボットが人間の仕事の領域に進出していることが語られている。そういう現実を受け入れることができない人々がいることも。有能なジョージーの父親も失業した身だが、志を同じくする知的階級の人々と同じコミュニティーに住み、充実した人生を送っていると考えていることが描かれている。決して「負け惜しみ」ではないようだ。
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 今年も寝正月で過ごそうと思っていたところ、京都に住む実兄から遊びに来たらという誘いの電話があった。3人もいた兄たちも次兄、長兄と相次いで病魔に奪われ、今は3番目の兄が残るだけ。誘われれば行かずばなるまい。とそんな次第で正月明け早々の日曜日に京都に向かうことにした。神戸で途中下車すれば恩義のある芦屋の教会に立ち寄り、新年の礼拝に参加することができる。いつもオンラインで牧師Pさんの説教を拝聴しているが、生で聞くのは久しぶり。数日後の帰途には関西に住む旧知の人たちと歓談する計画も立てた。コロナ禍でずっと会っておらず、2年ぶりの再会となる。
 新幹線の切符はネットで予約したが、こうした作業もずっと遠ざかっていたため、ちょっと手間取った。予約の仕方をすっかり忘れていたのだ。やがて海外の旅が「解禁」されればまたネットで格安切符を入手しようと苦労するのだろう。こちらのやり方も忘れてしまった。果たして来年はそういうことがまた可能になるのだろうか。とりあえずは台北に飛び、馴染みの(と自分では考えている)安くて旨い朝飯屋に行き、日本では味わえない朝食を楽しみたいと願う。お店の人はもう私のことなど覚えていないことだろう、きっと!

Comments:1

板東美貴子 2021-12-21 (Tue) 10:54

いつも楽しく有意義なブログありがとうございます。私もI learned a lot.を使うことに最近は抵抗を感じていました。大変役立つ情報です。
さて、留学生との交流会の案内を送りましたので、メールをご確認ください。

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