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It wasn't half bad.(かなり良かった)

  • 2021-11-12 (Fri) 11:59
  • 総合

 ぐっと冷え込んできた。ガスストーブをつけたくなった。去年の手帳を見てみる。11月11日にガス線をつないでいる。それで一昨日、今冬初めての暖房をつけた。盛岡に暮らしている時は灯油ヒーターで灯油の継ぎ足しが面倒くさかったことを思い出した。都市ガスのストーブはずいぶん楽だ。都会に暮らす利点の一つであることは間違いないだろう。
 寒くなってくると、水仕事で手荒れの季節ともなる。私は生来、肌荒れの質ではないと思っていたが、ここ何年かは毎年、手の甲や指の荒れが目立つようになっている。痒いときもあるし、痛いときもある。そうなれば皮膚科医院に行き、塗り薬を頂く。(これは一年中だが)お風呂には木酢液を入れることを欠かさない。
 そのほか、身体の老化というか劣化を感じることが段々と増えてきた。ここで記すのははばかれることばかりだ。まあ、せめてもの慰めは体力そのものの衰えはまだ感じていないことぐらいだろうか。というか、普段、体力を使う激しい運動や仕事をしていないからだろうけれども。
                 ◇
 NHKラジオで楽しみにしていた「遠山顕の英会話楽習」という比較的上級者向けの番組の放送が終了し、残念に思っていることを前項で書いた。昨日、本棚をあさっていて、思わぬ本に目がとまった。何と、遠山先生の著書だった。すっかり忘れていた。彼の著書を購入していたことを。『脱・「英語人間」』。恥ずかしながら読んだ記憶は全く残っていない。
 これから暇な折に読みたいと思った長編小説を図書館から借りてきたばかりでタイミングはあまり良くないが、この本も再び読まねばならないか。それにしても、内容の一端でも覚えていないとは情けないし、著者にも申し訳ない。ひょっとしたら、「積ん読」だったのだろうか。これからゆっくり「再読」してみれば、「積ん読」だったのかはっきりする。「積ん読」だったら嬉しいのだが。(昨夜、就寝前にちらっと読み始めてみたが、どうやら読んだことはなさそうな書き出しだった。もう少し読み進めればはっきりするだろう)
                 ◇
 毎朝、読んでいるキリスト教の祈祷書。英語の勉強にもなる余録付きの習慣だ。先日、そういう表現にまた出くわした。It wasn’t half bad. 私が苦手とする紛らわしい意味の否定表現だ。何となく意味合いは類推できるから厄介だ。辞書を引いてみる。そうすると、not half はそう簡単な表現でないことが分かった。次の文章―This is not half good. ―。好ましい意味の語の前にくる時はその逆の状態、上記の場合は「全く良くない」という意味であり、very badと同じ意味になるとか。This is not half bad. ならばその逆で「かなり良い」ことを意味し、fairly good に置き換えられるらしい。
 つまり、祈祷書にあったIt wasn’t half bad. は「それはかなり良かった」という意味となる。ほめた表現だ。ところが私の辞書には反語的な解釈を求める次の例文も載っていた。She’s not half attractive. 意味は「彼女はすごく魅力的だ」とか。最初の説明とは全く逆だ。まあ、こうした表現を自分で使うことは今後とも一生ないだろうが、英語ネイティブ話者に使われた場合には一瞬たじろぐかもしれない。

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