- 2021-11-01 (Mon) 22:28
- 総合
ネットの記事の見出しを見てドキッとした。え、あの環境活動家のグレタ・トゥンベリさん(18)が他の活動家らに襲われたのかと。どうもそうではないような気がするのだが。本文を読んでもそうした記述は出てこない。他の記事を読んで納得した。次のように書かれていた。She received a rockstar reception as she arrived in Glasgow by train before being escorted by police guard ahead of the Cop26 summit, …
そう、私は mobbed という語を見て、とっさに mugged と勘違いしたのだ。mugged ならば「強盗に襲われる」という意味になる。mobbed は(ファンや野次馬らによって)「もみくちゃにされる」という感じか。大きな違いだ。
地球温暖化問題。一昔前には今世紀の末にはなどといった悠長な見方もあったかと思うが、楽観も猶予も許されない喫緊の課題となっているようだ。海外からの報道を読むと、背筋が寒くなってくる。曰く、グリーンランドの氷河地帯で初めて雪ではなく雨が降ったとか、北米の都市では夏に50度を超す暑さを記録したとか、欧州では未曾有の水害に見舞われたとか。このまま温暖化が続けば2100年までに世界の海面は2㍍を超えて上昇し、世界中で6億3千万の人々が海辺から退避を余儀なく運命にあるとか。その責任は今この地球上に住む人類、特に先進国に住む我々にあるらしい!
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日曜日。やはり国民の義務は果たさねばならないかと衆議院選挙の投票に向かった。新聞社の地方支局に勤務していた頃は時に読者に投票を呼びかける記事を書いたこともあったと記憶しているが、心からそう思って記事を書いていたとは思えない。
まあ、それはともかく夕刻、投票所に指定されている近くの中学校を目指し、歩道を歩いていると何やら懐かしい芳香がしてきた。歩きながらマスクを外して芳香をかごうとすると、すぐににおいがしなくなった。残念。キンモクセイの香りだったと思う。私はキンモクセイの香りが大好きだ。
それで、英語教室で読み進めているカズオ・イシグロの “Klara and the Sun” の中の文章を思い出した。ぶっきらぼうだが心根の優しい男の子のリックが幼馴染みで伏せっているガールフレンド、ジョージーを自宅に見舞った場面。二人はちょっと仲違いしていてリックには久しぶりの彼女の部屋訪問だ。仲直りした嬉しさもあり、彼は次のように話しかけ、自爆してしまう。面白くかつ微笑ましいやり取りだ。
“You know one reason I like this room so much? The place smells of you, Josie.’
‘What? I can’t believe you said that!’
‘I meant in an entirely nice way.’
‘Rick, that’s so not what you can say to a girl!’
‘I wouldn’t say it to any girl. I’m just saying it to you.’
‘Excuse me? So I’m not a girl any more?’
英語を教えていてこの smell が出てくると、fragranceは芳香、stinkは悪臭です、smellは中立的なにおいであり、good smell とも bad smell とも言えますと説明している。
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