- 2021-10-04 (Mon) 15:54
- 総合
この年齢になると、古里から届くニュースはあまり嬉しいものではないことが多い。週明け早々に幼馴染みのT君からラインメールがあった。私と同じ部落(集落)のTさんの奥さんが亡くなられたこと。これも同じ部落のMさんも相次いで亡くなったこと。お二人とも80歳代の方だったから長寿を全うしたと言えなくもないだろうが、私は壮年のお元気だった頃のイメージしかないのでまだまだ早過ぎるという印象だ。
人口が一定あるいは微減の市町村だったらどうということもないだろうが、いわゆる限界集落と呼ばれる私の古里では住民が一人いなくなるのは悲しいことだ。たとえそれが自然死であってもだ。ここ福岡でローカルのラジオ局を聞いていると、県内の勢いのある市町村の住民の方々が古里自慢をしている。いつも羨ましく思いながら聞いている。衰微する古里のことをあれこれ思案せずにいられるのは幸せなことだろう。
とはいえ、平家物語ではないが、物事はみな、諸行無常の響きあり、盛者必衰の理(ことわり)をあらはす。第一、古里の衰微を嘆く我が身にしても、永遠ではない。早晩、黄泉の国に旅発つ番がくる。その時は古里はおろか、日本も世界も知ったことではない。どこか宇宙の彼方から獰猛な異星人がやってきてかつて恐竜が滅びたように人類文明を滅亡させたとしても、正直、知ったことではない。いや、これは冗談です!
だから、古里が年々わびしくなっていくことを嘆いても意味がないではないかという諦念が一方にある。その一方、そうした古里に常に思いを馳せる定めの身は都市部で育った人が思いも至らぬ、「人の世の営みのはかなさ」に早くから気づかされているのであり、それはそれで神様に感謝すべきことかもしれない、などといった思いもある。決して「負け惜しみ」を述べているのはない。
◇
大リーグのレギュラーシーズンが終了した。エンゼルスの大谷翔平君の打棒は後半ずっと失速気味だったが、最終戦でなんとか今季46号目のホームランを放ち、長いシーズンを締め括った。投げては9勝2敗。10勝に到達できなかったのは残念だが、味方のあの貧打戦、加えて情けないほどのリリーフ陣では致し方ない。強豪チームに属していたら、15勝近くの勝ち星を上げていたのではないか。少なくとも12勝ぐらいは?
それにしてもこの時期になると毎年思うことだが、大リーグの日程調整能力には驚かざるを得ない。30チームがナとアの両リーグに分かれ、全162試合を戦い、同じ日(日曜日)にそろって最終戦を終えた。一日おいて火曜日からはまず、アリーグのワイルドカード決定戦が行われる。見事というしかない。翻ってプロ野球はクライマックスシリーズが行われている間にも消化試合が戦われている。今朝(月曜)の朝刊で確認すると、セリーグの一位、ヤクルトは残り試合が20,最も少ないのは中日で14。パリーグでも残り試合は最大で21、最小で15。これではとても足並みそろえて最終戦というわけにはいかない。
プロのスポーツだから、やはりスタートとフィニッシュはきちんとそろえてプレーオフの戦いに入ってもらいたいと思う。気の抜けたビールは飲む気がしない。まあ、私は今もビールだけは断ってもおり、そういうゲームには見向きもしないが・・・。
- Newer: 再びウエストサイズ物語
- Older: "Are you a people person?"