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懐かしき「ひょうたん島」!

  • 2021-06-03 (Thu) 09:42
  • 総合

20210603-1622680840.jpg 声優の若山弦蔵氏が逝去したというニュース。享年88歳の彼のファンだったわけではないが、彼の逝去を知って思うことはあった。新聞紙上では「渋い低音の声の持ち主で『007』シリーズでショーン・コネリーさんが演じたジェームズ・ボンド役や、『スパイ大作戦』の特務機関のリーダー、フェルプス役」など洋画や海外のテレビドラマの日本語吹き替えで活躍したと報じられていた。
 私には若山氏の声を耳にすると、子どもの頃に大好きだった「ひょっこりひょうたん島」が思い起こされ、懐かしく感じる。英語で表現すれば、His voice brings back memories. だろうか。彼が声をつけたのは、ニヒルでかっこ良かったマシンガン・ダンディだったかな。訃報を知り、ネットで調べてみて、私の勘違いだったことに気づいた。ダンディではなく、山賊のガラクータだった。面白い名前が出てくる山賊グループの頭領だった。
 YouTubeで「ひょっこりひょうたん島」の幾つかのシーンを見ることができた。ガラクータやドタバータたちが財宝を探して「バビロンまでは何センチ?」と歌いながら島の土地を掘り返すシーンは不気味に記憶に残っている。
 私は「ひょっこりひょうたん島」は一部しか見ていない。いつか、初めから最終回まで見てみたいものだと思わないでもないが、かなりの長尺物だろうし、まあ、叶わぬ夢だろう。第一、そういうことが可能かどうかも分からない。
                  ◇
20210603-1622680932.jpg 中国語講座の受講生仲間から中国語の短篇(物語)の小冊子を頂いた。以前ならとても読めませんと遠慮していただろう。小倉への仕事で乗った電車の車中でゆっくり読もうと思い、バッグに辞書をしのばせた。読み始めて意味を確認しようと辞書を取り出すと、これが何と韓国語の辞書だった。私の中国語と韓国語の辞書は全く同じ大きさゆえに、韓国語辞書を中国語辞書の箱に入れていた。なんてこった、テラコッタ!
 それで仕方なく、辞書なしに読み始めた。だが、意味が全く分からない語はほとんどなく、漢字から意味合いを推察できることもあり、あまり苦悶することなく最後まで読み終えることができた。正確な意味を理解していない文章ももちろんあるだろうが、最後まで読み終え、私なりの感想を抱くことができたことに軽い感動を覚えた。もし、これが韓国語だったらどうだろうか。辞書なくしては最後まで読み終え、だいたいの意味合いをつかみ取ることはできなかったのではないかと思った。
 私はかつて、日本人には韓国語の方が中国語より学びやすいと考え、人にもそう話してきていた。だが今は逆だ。中国語の方が学びやすい、いや、韓国語と同様、学びやすいと言うべきか。やはり、漢字を「共有」していることは大きい。
 さらに付言すれば、私の中国語の力はまだ初級者レベルに過ぎないが、この数年間の中国語の学習がなかったならば、車中で辞書もなくこの小冊子を最後まで読み終えることはできなかったに違いないとも思う。そう願っている。「我恨爱面子」という一文を見て、辞書でチェックしなくても「私はメンツをとても重んじる人間なんだ」という意味ではないかと推量することができたのはやはり積み重ねた学習の成果だろう。

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