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英字新聞教室

  • 2021-04-20 (Tue) 09:31
  • 総合

 菅首相とバイデン米大統領の初の対面での会談(a face-to-face meeting)は上々だったと報じられている。お互いを “Yoshi”、“Joe” とファーストネームで呼び合ったとか。韓国や中国の首脳とはお互いの名前を気安く呼び合うことはまず考えられない。アジアの隣国に暮らしながら何と息苦しい関係であることか。歴史的な経緯は別にしても、お互いを親しみを込めて気安く呼べる方策がないことが残念だ。いっそのこと、英語を使っているときのように各自をファーストネームで呼び合う手はあるが。
 英語ではファーストネームで呼び合うことが親密度を測る物差しのようなものだ。ロンドン時代に知り合った向こうの人(仮にMaryとしよう)とはお互いにファーストネームで呼び合っていたが、たまに職場の助手(女性)を交えて会食などしている時に、助手は私のことをMr Nasu、MaryはShoと呼び、私はそのちぐはぐさが時として気になった。助手にも私のことをShoと呼んでもらっていれば済むだけの話だが、職場では「伝統的に」日本人スタッフをMrを付けて呼んできており、それが「習慣」と化していた。
 私とこの助手との間に「心理的距離」があったというわけではない。ずっと仲良く働いた。あれから20年以上の歳月が流れたが、今なお私は彼女の実際には会ったこともない子どもたちに毎冬、クリスマスプレゼントを贈るのを「喜び」としており、彼女の子どもたちも楽しみにしているようだ。お互いの呼び名も変わらないが、親密さも変わらない。
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 最近、韓国語の講座にも通い始めた。NHKラジオの初級講座はもう何年も聴取し続けているが、このままではこれ以上一向に上達しないと思ったからだ。語彙力をつけていけば話は別だが、やはり、できれば韓国語のネイティブ話者がいる場で face-to-face に近い形でやり取りし、リスニング力、会話力を身に付けたい。
 幸い、とあるところで無料の韓国語講座が受講できるということを知り、週一回の教室に通うことにした。開講は平日の午後という時間帯であり、20数名の受講生はさすがに中高年が目立つ。リピーターも多いようで、私よりもずっとリスニング力がある人が少なくないように見受けられた。まだ二回ほど出席しただけだが、この教室に並行してこの講座の存在を教えてくれた人から頂いた日韓両言語の対訳が掲載されている読本を読み始めた。これが実に面白い。うろ覚えの単語、知らない単語が目白押しで勉強になる。この本を熟読して単語をしっかり記憶するだけで、韓国語の力が随分つくような気がしている。どの言語でもそうだろうが、ある程度の語彙力を身に付けないことには始まらない!
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20210420-1618878628.jpg 来月から月2回、福岡市博多区の博多市民センターで開かれる自主講座で英字新聞を読み解く教室を開講することになった。英字新聞は「生きた英語」に接することのできる絶好の教材。最近ではスマホからでも英字新聞が気軽に読める時代だ。かつて英字新聞に勤務した経験から少しは参考になる話ができるのではと考えている。とはいえ、受講生が集まるかどうかは全く自信がない。集まらなければ始まらないが、ご興味のある人は以下のサイトをご覧ください。https://sasatto.jp/adv/entry-1106.html

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