- 2021-04-05 (Mon) 17:59
- 総合
この週末は色々なことがあった。悲しく思ったのは台湾・花蓮県で発生した特急列車脱線事故。乗客50人が死亡し、200人以上が負傷したと報じられている。私もこの特急列車には何度か乗車したことがある。快適な思い出しかない。トンネル近くで作業車が坂から転げ落ちてきた人為的なミスが事故の原因のようだ。コロナ禍で日本からの観光客が事実上、閉め出されており、そうでなければ、邦人の死傷者が多数いた可能性もある。観光が再び解禁されても、台北から遠出の意欲がそがれることがなければいいのだが。
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普段は水泳の大会をテレビでみることはあまりないが、週末は水泳の大会中継に引きつけられた。お目当ては白血病から奇跡的な復活を見せている池江璃花子選手だ。100㍍バタフライで優勝を果たした。メドレーリレーのオリンピック派遣標準記録を上回り、代表に内定を果たした模様だ。素晴らしい!
優勝後にプールサイドで顔を覆って泣く彼女を見てもらい泣きしてしまった。本人も優勝までは予想していなかったようだ。大会の場、決勝の場にいること自体に幸せを感じたという言葉に嘘偽りがないことは誰が見ても分かる。去年、NHKテレビで快復途上の池江選手が地道に復帰の努力をするドキュメント番組を見たが、あの番組からは今回の100バタ優勝の復活劇は到底予期できなかった。新聞を読むと彼女が闘病の支えにした言葉は「出口のないトンネルはない」というものだとか。(無事開催にこぎ着けたとしたなら)東京オリンピックで池江選手が満開の笑みで表彰台のどこかに立つのを見てみたいものだ。
とここまで書いて、上記の言葉は英語ではおそらく “There’s no tunnel that has no exit.” とか “Every night comes to an end.” といった文章が頭に浮かぶが、中国語では何と表現するのだろうとネットで調べると、「没有出口就没有隧道。」という文章が載っていた。「出口なければトンネルなし」という印象だ。果たしてこれが正しい中国語の文章なのか、残念ながら今の私には分からない。
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大谷翔平君が初めて大リーグの公式試合で投打の同時二刀流を披露した。打っては3打数1安打。その1安打は初回に2番打者として右中間に痛烈な先制のソロホームラン。これは見事というしかない。ただし、投げては5回を投げきることができず、3対3の同点のままでマウンドを去った。残念なのは最後の打者を三振に仕留めながら、捕手が後逸し、2点目を献上、さらに一塁手に悪送球し、一塁手はホームにこれまた悪送球、3点目を許した上に、ホームベースをカバーした翔平君が走者ともつれ倒される羽目にまで陥った。
幸い、現時点では負傷とかいった最悪の事態にはなっていないようだが、160㌔を超える快速球を投げながら、5四球を連発し、自責点1とはいえ、自滅した印象も拭えない。とはいえ、普通のキャッチャーなら捕逸もせず、また一塁に悪送球もしていなかったのではないか、少なくとも翔平君に勝ち投手の権利を与えたまま、五回を終えられたのではないかとも思える。守乱のチームは最終回、スリーランホームランが飛び出し、サヨナラ勝ちを収めたものの、何とも後味の悪い試合展開だった。
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