- 2014-04-06 (Sun) 12:27
- 総合
郷里の山里で四五日過ごし、土曜日深夜に帰福した。現代文明に感謝したいのは、昨今は山深い田舎でも海を越えたスポーツ放送がリアルタイムで楽しめることだ。
土曜日朝、長姉の家で寝転んでMLBの生放送をNHKのBS放送で見ることができた。マー君の大リーグ初登板の試合だ。副音声にして、大リーグの醍醐味を味わった。
彼は7回を投げて3失点、8奪三振で、味方の反撃もあり、大リーグ初登板初勝利を収めた。素人の見立てながら、まずまずの投球だったかと思う。向こうのアナウンサーだか解説者は “Not perfect but good enough” (完璧ではないが、及第点)とか何とか言っていたような気がする。
大リーグのホームページ上でも “Resilient Tanaka wins big league debut” という見出しで彼のデビューを報じていた。本日の「ジャパン・ニュース」一面でも似たような見出しとなっていた。resilient(発音はリズィリエントという感じ)は「回復の早い」「弾力性のある」というポジティブ(肯定的な)言葉だ。読売新聞では一面で「田中 粘りの初勝利」と写真付きで報じていたが、まさに「粘り」のニュアンスのある言葉かと思う。
前回のコラムでマー君は「6回を3失点」ではニューヨークヤンキースファンは満足しないのではと書いていたが、大リーグのホームページの投稿欄を読む限り、初登板に関しては大多数が納得した投球だったようだ。大リーグのホームページで読んだニューヨークヤンキースの一ファンの投稿がそのことをよく示しているようだ。
Tanaka was everything advertised and more after he settled down. Third inning on he dominated a very good offensive team in TOR. I was a little leery going in, but now I can't wait for his next start. He looks like one of those pitchers that will get better the more he knows the hitter, and not the other way around. Once he learns these hitters’ weaknesses, he’ll be tough to beat.(タナカは宣伝されていた通りの内容だった。特に落ち着きを取り戻してからはそうだった。三回以降はトロントブルージェイズの強力な打撃陣を圧倒した。試合開始当初は少し疑っていたが、今は彼の次の登板が待ち遠しく感じるほどだ。彼は対戦を重なれば、打者に対して優位に立つタイプの投手のようだ。その逆の打者が優位に立つタイプの投手ではない。相手の打者の弱点を知ってしまえば、彼を攻略するのは容易なことではないだろう)
これは現時点では最高に近い称賛の声と言えるだろう。これから中4日か5日でマー君がマウンドに上がるたびに、私はテレビの前に釘付けになるのだろうか。いや、それはやめにしたい。ああ、それでも、このコラムを書いている日曜午前、テレビでは今度はボストンレッドソックスとミルウォーキーブルワーズの試合が放送されている。同点の9回表、上原が相手打線を圧巻の三者三振に打ち取り、延長に入った10回表は田沢が苦労の末に二死満塁のピンチを脱した。こんな感じでこれから半年も続くと私は他の仕事ができなくなってしまうではないか・・・。助けてちょんまげ!
(写真は上が、郷里の山。山桜がきれいに咲き、緑に映えていた。下が、読売新聞とジャパン・ニュースの一面)