April 2025
最後は炭火のホルモン焼き
- 2025-04-06 (Sun)
- 総合
宮崎2日目。鉱泉風呂で疲れを癒やし、郷里に向かう。途中で郷里に近い観光名所、西都原古墳群で催されていた花まつりを見学する。桜はもう満開の時期を過ぎていたのだろうが、十分桜を味わうことができた。菜の花も咲き誇っていて目の保養になった。花まつりの会場では弁当を広げた家族連れの姿が数多く見られた。
西都原に足を運んだのはずいぶん久しぶり。近くにある県立高校に通っていた私にとって西都原は懐かしさにあふれた地だ。今の体型からは想像が難しいが、高校時代は器械体操部に属していて、天気のいい日には高校から西都原にランニングすることもあった。西都原の芝生でバク転や抱え込み宙返りの練習をしたことを覚えている。運動神経の鈍い私は普段、抱え込み宙返りの高さに劣等感を抱いていたが、ここの芝生はクッションがいいのか、自分でも驚くほどの高さで宙返りができて嬉しく思ったものだ。55年ほど前のことだ。今抱え込み宙返りを試みたら、頭から落ちて大けがを負う可能性大。
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花まつりを堪能した後、郷里を目指した。午前中は曇っていたが、やがて日差しが出てのどかな春の一日となった。実家の上に設けられたお墓には父母や長兄、次姉らが眠る。手を合わせて古希を過ぎても健勝でいること、まだ仕事の機会を与えられていることなどを報告、感謝した。
宮崎3日目も気持ちのいい好天。思えば、過去にはゴルフを楽しみに帰郷することが多かった。ゴルフから遠ざかったのは一つにはコロナ禍。もちろん、現役ではなくなったため、それまでのように気ままにゴルフを楽しむことができなくなったことも一因だ。コロナ禍も去り、今となれば再びゴルフを楽しむこともできるが、スィングがすっかりさび付いてしまった身ではフェアウエィに立つのははばかられる。ゴルフをやっていた頃は宮崎の天候に一喜一憂していたが、そうする必要のなくなった今は連日の好天。皮肉なものだ。
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宮崎に戻ればのぞきたいと思っていた場所があった。回転寿司店だ。宮崎駅前のビルの三階だかに回転寿司店がオープンし、人気を集めていると人づてに聞いていた。宮崎はそう海の幸で知られているわけではないが、寿司ネタには事欠かないだろう。それで日曜の午後、ランチを食べようと弾む足で駅前のビルに歩いた。駅ビルの中はこれまではなかったようなお店が軒を連ね、食欲をそそる。
さてエスカレーターを何回か乗り換え、目指すフロアに着いた。奥にある回転寿司店まで歩くと、何と、休業中とのお知らせが出ている。がっかりだ。いかにも宮崎らしい。夕食は気を取り直して、金曜夜に満席で入れなかったホルモン焼き屋に向かった。時間が遅かったが、運良く潜り込むことができた。炭火焼きでホルモン、豚バラ、砂肝、レバー・・、どれも美味い。太り気味なので明日からはまた断酒に入ろうと思っており、今夜は特別に生ビールと焼酎を少々。ご飯も食べたいので鰹節の削り飯にキムチも注文。福岡でもこの感じのホルモン焼きは味わえない。最後の最後に宮崎らしい味を楽しむことができて幸せな気分に浸ることができた。これで宮崎打ち止め!
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宮崎
- 2025-04-05 (Sat)
- 総合
日本はやはりいい。ご飯を炊いて納豆に目指しと味噌汁、これだけで幸せな気分に浸れる。夕食時にはお刺身や乾き物で焼酎のロックを楽しみながら野球観戦。大リーグに魅せられ、近年はプロ野球はあまり熱心に見ていなかったが、ホテルで韓国のプロ野球を見ていたら、日本のプロ野球のレベルの高さに気づいた。プロ野球のスターたちが大リーグで普通に活躍できるのは宜なるかなだ。
さて、仕事を再開する前に田舎に戻り、実家のお墓に参ろう。実は今朝方、久しぶりに亡きお袋が夢に出てきた。お袋、何かメッセージがあったのかとしばし考えたが、思い当たることはない。墓参りすることを決めたばかりだから、喜んで夢に現れてくれたのだろうか。まさか。今宵は幼馴染みと宮崎市内で一杯やりたいと考えていたが、先方に先約があり、これは果たせなかった。宿は鉱泉風呂が気に入っているいつものホテル。まだ完治していない背中の帯状疱疹に効能があると考えている。
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九州新幹線が博多駅を出る直前にスマホに届いた米ニューヨーカー誌のコラムニスのエッセイを読んだ。トランプ大統領が全世界の国々に課した「相互関税」にまつわるエッセイで、見出しを見れば、その内容はおおよそ類推できる。Donald Trump’s Ego Melts the Global Economy (トランプのエゴ、世界経済を溶かす)となっていた。
私はトランプ氏は周囲から崇められたいだけの虚栄心まみれの男だと見なしているが、大統領として何らかの爪痕を残したいとも考えているようだ。上記のコラムでは米経済の不振ひいては米国民の苦境は諸外国、特に米国の友好国が米国産の商品に高い関税をかけ、自国製品を安く売りさばいているからだとトランプ氏が頑なに信じ込んでいるからだと解説されていた。tariff (関税)が彼の最も好きな言葉だとも。
本当に理解に苦しむのは米国民がなぜ、トランプ氏のような人物を大統領に、しかも二度も選んだのかという現実だ。米国民の選択だからいかんともしがたいことではあるが。世界経済が大混乱に陥れば、米国民は自分たちの過ちに気づくだろうが、その代償があまりに高くつかないことを祈るばかりである。
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さて一夜明けて、ベッドに寝そべりながらこの項を打って(記して)いる。宮崎はいい。残念ながら活気があるかと言えばよく分からない。活気で言えば、私が学生時代を過ごした頃の方がもっとあったのだろう。皆がそう言う。九州で一人勝ちの観のある福岡市には比べるべくもない。だが、時々宮崎に戻ってきている県出身者としては、たいして変わり映えのない宮崎こそ懐かしくもあり、良さもあると考えたくなる。
昨日は新八代駅から高速バスで宮崎に向かっている車中であることを夢想した。宮崎を愛して米国に戻られた大学時代の恩師を再び宮崎に招待できないものかということだ。経済的に余裕がある身ではないが、それぐらいはできるような気がする。恩師はきっと遠慮されるだろうが・・・。恩師に再訪してもらうとすれば、酷暑の夏ではなく、桜咲く今の時期、3月下旬から4月が最適か。これから考えたい。
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「就業可」
- 2025-04-01 (Tue)
- 総合
月曜朝、近くの内科医院に健康診断のために足を運んだ。4月から非常勤講師として(継続して)教える中学校と高校ではそれぞれ、健康診断書の提出が義務付けられている。健康に問題がなければ、院長が「就業可」の印鑑を押してくれる。いつぞやは診断の朝に冷蔵庫に残っていた甘酒を飲んでいたため、血糖値が異常に高くなり、「往生」した苦い思い出がある。幸い、今回は一回でパスすることができた。視力の衰えも案じていたが、眼鏡を数年ぶりに新しくしたこともあり、これもクリアすることができた。神様に感謝!
中高ともに新学期の授業が本格的にスタートするのは4月の半ばから。これまでの経験、反省を活かし、充実した授業ができるように精進したいと考えている。そうでないとこの年になって子供たちを教える意味がない。とりあえずは夏休みまでは仕事に全精力を傾注したい。細々と独学を続けている中国語と韓国語もやがて英語を教える上での「引き出し」になるのではという期待があるのだが、そろそろ、そうした「引き出し」を活かしてみたい。
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とはいえ、仕事が再スタートするまで若干の時間的余裕がある。やりたいことが少しある。一つはずっと心にかかっていたこと。亡き父と母、兄、姉の墓参りだ。私の愛する田舎は宮崎市内からも遠い山奥にある集落。妹か甥っ子に運転を頼んで乗せてもらうか、レンタカーを借りて自分で運転して帰るかしか選択肢はない。新幹線と高速バスで宮崎駅まで行き、駅前でレンタカーを借りる。往復5時間か。上手くいけば、宮崎市内に住む幼馴染みとその夜に一杯やることもできる。ハンドルは久しく握っていないので、ちょっと不安はあるが、まあ、宮崎は交通量が少ないから大丈夫だろう。それに緑豊かな郷里の山中をドライブするのは心地よい。
健康診断も無事終了したし、細やかに祝杯をあげたい気分だ。体重も恐れていたほどには増加していなかった。ソウルでJさんのお孫さんにお菓子を土産にもらっていたが、これが焼酎の肴になるとは思わなかった。今宵は料理は面倒だから、ご飯に納豆だけで我慢しよう。実は韓国で連日「重たい」食事をしていたからここらで「帳尻」を合わせたい。
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忘れる前に記しておきたいことがある。
韓国の旅でふと気づいたことだ。それは韓国では電車に乗る際も降りる際も一切、改札が行われないのだ。以前からそうだったのか分からない。今回、初めて気がついた。乗客はふらっと駅を訪れ、ホームに滑り込んだいかなる電車にもすっと乗り込み、どこへなりと行くことができる。一切の改札がないからだ。いつからそうなったのか分からないが、今回改めてこのことに気づき、不思議に感じざるを得なかった。
無賃乗車する不届き者は我が国にはいないということか。それはそれで素晴らしい。私はいつも駅で切符を購入していたが、ネットで切符を押さえる乗客が大多数だろうからチェックも容易なのかもしれない。さまざまな利権の絡むことだけに、日本では改札の廃止は実現困難なんだろうなあとも思った。
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