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October 2024
"arguably the best player in the big leagues"
- 2024-10-31 (Thu)
- 総合
大リーグ(MLB)のワールドシリーズが終了した。残念ながら最後の数試合は仕事のために生中継に付き合うことができなかった。左肩の脱臼で大谷翔平君の調子は今ひとつだったようだ。それでも彼がドジャースのチームに今年貢献した功績に水を差すものではない。ということは分かっていたが、優勝を決める試合では胸の空くホームランをかっ飛ばしてくれることを願いながら、仕事に勤しんでいた。
スマホで途中経過をチェックして、ヤンキースが前半に大量5点を挙げたことを知る。向こうのピッチャーは大エースのゲリット・コールだ。容易に打てるピッチャーではない。これは敗戦濃厚だな。まあいいや。3勝2敗でロサンゼルスに戻れば、第6戦目で先日好投した山本由伸投手が再びマウンドに立つことができる。きっとヤンキース打線をまた手玉に取ってくれることだろう。移動日をはさむから翔平君にもいい休養となる。私も週末ならば、心置きなくゲームをテレビ観戦できる・・・と思っていた。
仕事が一段落し、残務整理をしながら、スマホをチェックすると、何とドジャースが5点差をひっくり返し、大逆転勝ちしているではないか。オマガ! ドジャースの優勝はめでたいことだが、私はその歓喜に預かることができなかったではないかいな!
優勝が決まったゲームでも翔平君は思うような打棒は発揮できなかったようだ。だが、ロバーツ監督やチームメイトからはショウヘイを称える言葉が相次いでいた。ロバーツ監督は最大級の賛辞を惜しまない。次のように語っている。“Six years in the States, arguably the best player in the big leagues. … What Shohei’s done to our ballclub, the Dodger fan base domestically, globally, I just don’t think you can quantify.”(大リーグに来て6年。ショウヘイはほぼ間違いなく両リーグで最も優れた選手だろう。彼のドジャースへの貢献や米国内外のファン層に及ぼした影響など、とても数量化することなどできない)
もう一つ印象に残ったのは敗軍の将、ヤンキースのブーン監督の所作。敗戦後の記者会見で、“This is going to sting forever.”(この敗戦は一生心を痛めることになる)と苦しい胸の内を吐露したが、ブーン監督は舞台裏でロバーツ監督の元に駆けつけ、ハグをして優勝を直接祝福したという。どこの世界・分野でもお手本にしたい “a good loser” (潔い敗者)だ。
◇
台所によく立つようになったからなのか、因果関係は分からないが、右手の複数の指があかぎれというのか、ささくれ立つようになって久しい。ひび割れが痛く感じる。若い頃には全くなかった「疾患」だ。皮膚科を何度ものぞいたが、「洗剤による手荒れ」みたいなことを言われたような。塗り薬で急場はしのいだが、またすぐに同じ症状を呈していた。
最近、ふと気づいた。この頃はそうしたことに悩まされていないのではないか。よく分からない。これから冬本番を迎え、またあかぎれが復活するのかもしれないが、そうでないことを祈りたい。以前にこのブログでも書いたが、このところ、毎朝、無調整豆乳にきなこをたっぷり入れて飲んでいる。朝食を抜かすことはあっても、これだけは欠かさないようにしている。ひょっとしてこれが思わぬ効果を発揮しているのではないか・・・。そうだったら嬉しいが、いや、まさか?!
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It'd be so unlike the Dodgers to lose to the Yankees.
- 2024-10-24 (Thu)
- 総合
韓国の友人一家から「九州滞在が楽しかった」とのお礼のラインメールが届いて以降、ブログをアップする気力も失せてしまっていた。水は低きところに流れるものだということを再度実感。木曜日の午後、仕事を終えて、そろそろ何かアップするかとパソコンに向かう。
中学・高校で英語を教えていると、それまで特に考えもしなかった語彙や文法の気づきに目を覚まされることがある。その都度反省し、学んでいる。直近では次の問題に考え込まされた。空欄に適語を入れる問題だ。
It’s so (u ) you to get cold feet at the last minute. (今になっておじけづくなんて君らしくもない)。get cold feet は専門学校で教えていた頃、何度か学生に説明した。身体の部位を使った慣用表現の代表的例だ。「おじけづく」。
空欄の語はuから始まる語という指示だ。私は日本文を読んで、unlikeという語が頭に浮かんだ。unlikelyも候補に浮かんだが、口にしてみるとやはり unlike が座りがいいと思った。正答は確かに unlike。授業を終えた後に一人の生徒が近づいてきて言う。「先生、unlikely ではだめなんですか?」。「うん、一見、良さそうにも思えるが、実際そうは言わないようだね。unlikely は叙述的に使うのが一般的かな」などと答えた。理路整然と説明できなかったことを悔いる。
職員室に戻り、改めて辞書を引いて愕然とした。likelyとunlikelyでは明らかな差異があるのだ。第一に品詞が異なる。以下、辞書で分かったことや例文を列挙する。unlikely は形の上からは副詞に見えるが、形容詞であり、「ありそうもない」「しそうもない」という意。an unlikely storyは「ありそうもない話」。unlike はまず形容詞で「似ていない」という意味があり、Unlike his father, he enjoys singing. だと「父親と違って彼は歌うのが好きだ」という意となる。「~と違って」「~らしくない」という前置詞の用法もあり、It is quite unlike her to criticize others. は「他人のあらさがしをするなんて彼女らしくない」。私はこの手の文章は知っていたが、unlike がこの場合は前置詞であることまでは認識していなかった。
そうした文法的な知識がなくとも、例えば “That’s so unlike you.” という文章を見れば、「君らしくないね」という意味であり、これは相手を非難して使うこともできるが、ときに相手の励ましに使うことができることも理解していた。そうか、このunlike は品詞で言えば前置詞だったのか!
◇
米大リーグのワールドシリーズがいよいよ土曜日朝(日本時間)に開幕する。プロスポーツの試合でこんなに胸躍らせて待つのは久しぶりだ。興味が失せたプロ野球はどうでもよくなってこれも久しい。
大リーグのホームページでは例によって、ドジャースとヤンキースのポジションごとの「優劣」が詳述されていた。両チームとも実力伯仲のようだ。大谷翔平君はもちろんDH(指名打者)のポジションで扱われていて、翔平君に分があると判定されていた。さてその総合的結論は “Dodgers in seven .” だった。ドジャースが4勝3敗で優勝とのご託宣だ。果たしてそうなるだろうか!?
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朋有りソウルより来たる!
- 2024-10-15 (Tue)
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本来なら今日は宮崎から別府温泉経由で帰宅しているはずだ。韓国から来訪した友人一家を別府温泉まで案内し、そこで別れて。しかし、残念ながら宮崎には向かわなかった。やはり5泊6日の旅行で福岡・宮崎・別府温泉をカバーするのは無理があったのだろう。一家は宮崎をキャンセルして別府温泉でゆっくり過ごしたいと言ってきた。友人の娘さんは1歳の赤ん坊を連れており、そちらの方が無難だ。友人夫婦は九州は初めてだが、娘さんは別府温泉には旅した経験がある。家族水入らずの旅を楽しんでもらうことにした。
ソウルから福岡に到着した一昨日の夜は天神のレストランに案内して一緒に食事した。ちょっと意外な展開となった。予約を入れたのは馬肉を食べさせてくれる焼き肉店。韓国で馬肉を食べるかどうかは知らないが、きっと喜ぶだろうと思って予約を入れた。3連休中日の日曜ということもあって、何軒かのレストランから満席ですと断られての選択だったが。
ホテルからタクシーを走らせ、お店の前に到着した。馬肉の看板を目にしたと思った。ふと左手を見ると二階に上がる階段が見えた。ここだろうと思い、その階段を上がると「いらっしゃいませ」の声。「遅れて済みませんでした。那須という名前で予約していた者です」と伝えた。出入り口から厨房の中がうかがえた。二三人のお店の人たちが瞬間、お互いの顔を見つめている。「何人様ですか?」という問いが返ってきた。「(伝えていた通り)大人4人です。赤ん坊1人いますが」。「それでは真っ直ぐ奥の方に入ってください」。言われるままに奥の間に上がり、掘りごたつのテーブル席につく。
メニュー表をざっと見て、あれこれ注文する。「馬肉」は一番先に注文した。若い男性店員は「分かりました」とメモしている。私と友人のJさんは生ビールから焼酎へといつものようにピッチを上げていきながら、お互いの近況を話し合った。肉類を適当に焼いて食べながら、ふと馬肉が出ていないことに気づいた。呼び鈴を押し、やって来た店員さんに「馬肉が来ていないですけど」と告げる。先ほどの店員さんとは違う人だ。彼は困ったように首をひねり、「先ほどの店員が馬肉の注文に応じたんですか?」とつぶやく。
改めてテーブルの上に置いてあるメニュー表を眺める。確かに馬肉の文字は見えない。あれ、おかしいなあ? ここは馬肉が売りのレストランではなかったか? 改めてメニュー表の片隅に書いてあるレストラン名に目をやる。あれ、予約を入れたお店とは違うぞ! そこで気がつく。私が予約したのはこのお店ではない、おそらく真下、一階にあるレストランに行くべきだった。何てこった、テラコッタ!
嗚呼、だから、最初に予約客だと告げた時に店員さんたちがちょっと虚を突かれたような表情だったのか。予約をすっぽかしてしまったお店に悪いと思い、どう対処すべきか考えていると、携帯が鳴った。そのお店からだ。丁重にあいにく行けなくなったことを詫びた。先方は「了解しました。また今度お越しください」との優しい言葉。「罪滅ぼし」に機会を作って行かなければと思った。
Jさんに事の顛末を説明すると爆笑してくれた。それにしても、何という失態か。入店する前にお店の名前をきちんと確認していれば、この失態は防げたのだ。情けないし、恥ずかしい。私はこの種の愚かなぽかを繰り返しながら、人生を歩んでいる気がする!
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Sho-time continues
- 2024-10-13 (Sun)
- 総合
アフリカを旅している友人から時々、ラインメールが届く。写真が添えられていることもある。送信料は無料だという。信じ難い。かつて足繁く台湾の地を旅していた時はこうはいかなかったような気がする。私の愚かな勘違いかもしれないが。
いずれにせよ、かくも簡単にアフリカから送られて来るリアルタイムのメール、写真、さらには音楽に接すると、世の中がどれほど便利になっているのかということを実感する。セネガルから送られてきた女性歌手の歌声は音質も素晴らしく、しばし聞き惚れた。
この友人は私が新聞社のナイロビ支局に勤務していた頃からの付き合いで、当時からひょうきんであまり物事に臆することのないような男だった。そういう彼だからこそ、普通の人なら一人旅などとてもできないアフリカの地でも闊歩できるのだろう。羨ましい性分だ。
私が今アフリカを再び歩けと言われれば、蛮勇を奮い起こしての旅行きとなるだろう。もちろん、その前に懐具合と相談しなければならない。日本からはどこの国であれアフリカにたどり着くだけで大枚を必要とするはずだ。人生の残り時間があまりないと自覚したなら考えないでもないが、まだ当分は心配する必要はないだろうと踏んでいる身には簡単ではない。(背中の帯状疱疹の痛みというか違和感は依然消えていないが)
◇
やはりこれを書かずにはおれない。ドジャースがパドレスを破り、ナショナルリーグの優勝決定シリーズへの進出を決めた。雌雄を決する大事な第5戦で先発し、5回を2安打零封の好投を見せ、勝利をたぐり寄せたのは、大リーグ移籍一年目の山本由伸投手。第1戦では打ち込まれており、米メディアでは彼の実力を疑問視する向きがあったが、そうした不審の声を一掃する力投だった。名実ともにドジャースのエースとなった印象だ。これからのナリーグの優勝決定シリーズでも活躍を期待したい。
そして大谷翔平君。初戦こそチームに活を入れる3ランホームランを放ったが、それ以降はなんだか尻すぼみになった感がある。結局パドレスとの5試合では15打数2安打(1本塁打)8三振に終わっている。数字だけを見れば決して称賛には値しない。ただし、彼には有形無形の力(影響力)があり、大リーグの現地報道を見ると、ショウヘイがいたからここまで来ることができたといった感謝の言葉がチームメイトから相次いでいる。
大リーグのホームページ上でリーグ優勝決定シリーズ直前のさまざまな分析記事が紹介されているのを読んだ。翔平君の項を次のような文章で締め括っているのがあった。おおよそ次のように終わっていた。
The whole world is going to continue to stop the minute Ohtani comes to the plate. (中略)Ohtani’s legend is secure. But it’s the postseason that makes you truly legendary. This has to be his time, right? (オオタニが打席に立つたびに、全世界は動きを止めることになるだろう・・・オオタニが伝説的人物となったことは間違いない。しかし、その選手を真に伝説的な人物とするのはレギュラーシーズン後のプレーオフの戦いだ。今こそ彼がその力を見せつける時なのだ。そうでしょ、皆さん)
その通り。異議なし。翔平君の真価を我々が目撃するのはこれからが本番だ!
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秋は短しか?
- 2024-10-06 (Sun)
- 総合
――10月に入っても猛暑は続いている印象だ。私はまだクーラーにおさらばできない。夜もクーラーをつけっぱなしで寝ている。信じ難い――と書いたばかりなのに、急に涼やかというか冷え込んできた。まだタオルケット一枚で寝ているが、なんだか厚手の毛布が欲しくなってきた。四季の中で秋ほど爽やかな季節はないと思っているが、この調子ではあっという間に秋は駆け抜けていきそうだ。台風や大地震を免れるのであれば、短い秋でも我慢するが、どうもそうではなさそうだし、ついぼやきたくもなる。
10月はちょっとだけ忙しくなりそうな感じだったが、その一つの要素が消滅した。今月末に社会人生活(新聞記者)をスタートさせた東京・八王子支局の懐かしいOB会が催される運びだったが、石破首相が総選挙に踏み切った投開票日の直前であるため、延期とあいなった。東京へはもう何年も足を運んでいない。福岡と宮崎を行き来するだけで、時折関西方面に遠出できればそれで十分満足している身ゆえ、かつての同僚先輩後輩諸氏とはずいぶん会っていない。ほとんどのOBは東京周辺に住んでおり、九州の地で隠遁に近い日々を送っているのは私ぐらいだろう。
もう一つの非日常の要素は確実にほどなくやって来る。韓国・ソウルから長年の知己というか友人のジンさん夫妻が私を訪ねて来福する。もちろん歓待することにしているが、娘さんと彼女の1歳の赤ん坊も同行しての訪問だ。5泊6日の旅の期間に福岡から宮崎、別府をレンタカーで訪ねる密度の濃さ。私も宮崎から別府まで同行するが、果たして・・・。珍道中となりそうだが、精一杯日々独学している韓国語のブラッシュアップ(brush-up)に励みたい。まあ私の語彙力ではすぐに英語に頼ることになるのだろうが。
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プロ野球は緊張感のないシーズンオフとなった観があるが、ワイルドカード争いが決着した大リーグはいよいよプレーオフの第一陣に突入した。トーナメント形式に例えれば準々決勝となる舞台だ。5戦で先に3勝すれば準決勝に進み、それぞれのリーグの覇者を目指す。大谷翔平君のドジャースがまず対戦するのはナリーグの同じ地区でしのぎを削るパドレス。ロサンゼルスと同様カリフォルニア州にある球団。2011年にアメリカを旅した時に球団のあるサンディエゴも訪れたが、ロスに負けず劣らず好印象を抱いた。
サンディエゴのパドレスファンたちはドジャース何するものぞと燃えていることだろう。さて注目の初戦。今やエース格の山本由伸投手がピリッとせず相手の中心打者にホームランを献上するなど3回5失点で降板。劣勢のドジャースは2回に翔平君が3点ホームランを放ち、一旦は同点に追いついた。見事なホームランだった。翔平君はその後もポテンヒットを打ち、逆転劇に大いに貢献した。本日は日曜のため心ゆくまでテレビ観戦ができたが、明日からはこうはいかない。残念だが、浮かれてばかりもいられない。
ところでナリーグとアリーグの覇者が激突する頂上決戦、ワールドシリーズは最終戦までもつれ込めば第7戦は月が変わった11月2日となる。そこまで付き合わされるのか? 勘弁して欲しい!(いやなに、翔平君のいるドジャースが敗退すれば、それ以降はもう見ることはないが)
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まだ寝苦しい!
- 2024-10-01 (Tue)
- 総合
10月に入っても猛暑は続いている印象だ。私はまだクーラーにおさらばできない。夜もクーラーをつけっぱなしで寝ている。信じ難い。地球に優しい生活なんてものではない。でも、西日がこもった寝室は夜になっても蒸して、扇風機の風だけではとても寝れたものではない。早くこんな甘えた生活とは決別したいのだが、睡眠不足だけは避けたいから致し方ないか。
◇
大リーグ。大谷翔平君の活躍の第一幕は幕を閉じた。ドジャースに移籍したナリーグでホームラン王と打点王の二冠。打率は2位となり、三冠王とまではならなかったが、見事な成績と言えるだろう。ホームラン王についてはアリーグのエンゼルス時代に続き2年連続の偉業だ。
これで2024年シーズンの第一幕は終了した。今週末からはドジャースは第二幕のプレーオフを迎える。ナリーグの地区優勝を飾れば、その後にナリーグの覇者をかけた第三幕が控えている。ナリーグを制すると、次には最後の戦い、アリーグの覇者とワールドシリーズで雌雄を決する戦いが待っている。どこかの国のプロ野球と比べ、頂点を目指す戦いの何と厳しいことか。
◇
書店で文庫本の棚を眺めていて、一冊の本に目が行った。風変わりというか面白いタイトルだ。『むらさきのスカートの女』(今村夏子著)。短篇のようだ。買い求めて読んでみた。途中で不思議な感覚に襲われた。あれ、これ、私は以前に読んだことがあるのではないかいな。登場人物といい、筋といい、なんだか「既視感」がある。結末は? 結末は覚えていない。とにかく読み進めてみる。
読み終わって、嗚呼、確かに読んだような気はする。不思議だ。はてさてどこで読んだのだろう。本棚を漁ってもこの本はないような気がする。文芸雑誌で読んだのだろうか。可能性がないことはないが、うーん分からない。私が今回購入した文庫本には英語翻訳者の言葉が末尾に添えられていた。比較的最近の作品だが、既に英語にも翻訳されているということか。素晴らしい!
この作品はおそらく二十代半ばか三十代の女性が同じ世代の女性に対して並々ならぬ興味を抱き、何とかお友達になりたいと画策する物語。興味を抱かれる女性はどう見ても尋常ならざる雰囲気だ。どちらかというと、通常、お近づきになるのを敬遠したくなるような女性かもしれない。読み進めていくうちに読者の私は気づく。語り手の女性(黄色いカーディガンの女)もかなり特異性のある人物のようだ。
語り手の心理描写が物語の根幹を成すこの作品は英訳だとどういう雰囲気の作品となっているのだろうか。それでふと思った。短篇だし、英訳本を入手して原作と読み比べるのも一興かもしれない。ネットで検索すると、英訳本は二三週間でゲットできるようだ。書店で買い求めた文庫本は682円だったが、英訳本はネットで送料込みで2,528円。少し待てばその本がアパートの郵便受けに送られて来るのだから、悪くない。
日英の作品を読み比べた印象を後日、ここで記すことができればと思う。
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