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October 2023
「現場からお伝えします」?
- 2023-10-30 (Mon)
- 総合
土曜日朝。洗濯をしながら(実際には洗ってくれているのは洗濯機であり、私は何もしていないが)パソコンのYouTubeで世界中の旅をアップしているYouTuberの映像を楽しんでいた。登録会員が多く、コメントから察すると人気のYouTuberのようだ。お昼になりNHKのニュースを見るためにテレビをつけた。大阪でG7貿易大臣会合が始まったというニュースが流れている。東京のスタジオのメインキャスター(女性)が「それでは現場からお伝えします」と言って、会合を現地で取材している中継スタッフに振った。
私はYouTube を見ながら、テレビのニュースに耳を傾けていたのだが、上記の放送の文言にちょっと固まった。え、現場からお伝えします? 普通は「現地からお伝えします」ではないかいな。「現場」も「現地」も同じ意味合いだが、「現場」だと事件や事故を想起してしまう。NHKアナがつい口が滑ったのではないかと推察したいが、ひょっとしたら、今では会議やイベントも「現場からで」OKになっているのだろうか。ニュース報道の現場から去って久しいのでよく分からない・・・。こちらは「現場」の方がベターか。
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中学校で英語を教えるようになってこれまでほとんど注意を向けなかったことも気にするようになった。大学生に英語を教えるのと中学生に教えるのとではやはり違いがある。しかし、時として中学生的視点を忘れる、いや正確にはそうした視点にまで思いが到らないことがしばしばだ。要するに「こんなことは分かっているだろう」とか「分かっているに違いない」と無意識に思い込み、言葉を足して説明することを怠っているのだ。
つい最近では助動詞must と一般動詞の have to を説明する場面。肯定文ではともに「~しなければならない」と同じ意味となるが、否定文となると must not は「~してはいけない」と強い禁止の表現となるのに対し、don’t have to は「~しなくてもよい」と落差が生じる。授業の後でラジオの英会話講座を聴いていて以下のやり取りが紹介されていた。レストランで食事後の会話。Aが「ここは私が払うわ」という。Bは「あら、そんなこと、いいわよ」という意味で “Oh, you don’t have to.” と応じていた。私はこれを聴いていて、ああ、そうだったと納得した。don’t have to は上記のような場面でも使えるのだ。使い勝手のいいスマートな表現なのだ。子供たちにこうした説明もしてあげるべきだったと反省した。
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少し前にアメリカからキリスト教の祈祷書(devotional)の2024年版を手に入れようとして難儀していることを書いた。今年も結局自力でゲットできず、何かとお世話になっている先輩の娘さんがアメリカに住んでおり、彼女を通して入手することとあいなった。
それはいいのだが、彼女が私の拙著を読みたいとのことで米英の文学紀行本を送ることにした。私の手元にはもう上記の本は残ってなく、ネットで注文。そして郵便局から国際小包として送ろうとした。国際小包は手書きではだめでスマホやパソコンで入力する必要があるとのこと。アナログ人間には実に辛い。何とかスマホの画面と「格闘」の末に「二次元コード」とかいうものを入手して、郵便局の窓口から送り出すことができた。スマホやパソコンに暗い中高年の人々には肩身が狭いご時世であることよ!
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「この白人野郎」?
- 2023-10-24 (Tue)
- 総合
海の向こうではワールドシリーズが佳境に入っている。アメリカとカナダのベースボールチームしか加わっていないのにワールドシリーズとはこれいかに?と手垢の付いたクレームなど付けたくはないが、日本人選手が出ていない大リーグへの興味は皆無に近い。プロ野球はそれなりにフォローしていたが、セパの出場チームが最終的に確定して何と一週間も空いて、今週土曜日から日本シリーズが開幕とか。いくら何でも空き過ぎではないかと思う。そうでなくとも今年の日本シリーズは阪神タイガースとオリックス・バファローズの関西対決だし、興味はほとんどない!
フランスではラグビーのワールドカップが決勝戦を残すのみとなった(3位決定戦もあるようだが)。日本が敗退した時点でこちらも興味を失った。ラグビーファンの方には悪いが、生来的な体格の差があるラグビーはやはり日本人には不向きなスポーツであるような気がしてならない。それに比べ、サッカーは十分世界のトップチームに伍していけるようだ。海外でプレーする日本人のサッカー選手の活躍は即座にYouTubeで流れてくる。英プレミアリーグでブライトンに属す三笘薫のドリブル突破は素晴らしい。ブライトンの人々をすっかり魅了してしまったようだ。スペインではレアルソシエダの久保建英選手が見事なシュートやアシストを披露している。
アメリカでは大谷翔平君の名前を知らない人はいないのではと思われるが、サッカーの世界で三笘選手や久保選手がhousehold name(よく知られている名前)になる日もそう遠くないような・・・。次のワールドカップではサムライブルーが決勝トーナメントを勝ち進み、上位に食い込むことも夢ではないか。
ネットでラグビーのワールドカップにまつわるニュースを読んでいたら、ちょっとドキッとした記事に出くわした。南アフリカ対イングランドの準決勝戦。南アフリカがイングランドに逆転勝ちを収めたが、このゲームの最中に南アの選手がイングランドの選手に対し「この白人野郎!」と罵ったと報じられていた。私は「白人野郎」という表現を見て、具体的にはどういう語を口にしたのだろうかと思った。ひょっとして “You whitey!” とか。
英文の記事を改めてチェックして該当する表現を知った。以下の記事があった。World Rugby has opened an investigation into the alleged racist slur directed at England flanker Tom Curry by South Africa hooker Mbongeni Mbonambi in Saturday’s World Cup semi-final. Although the alleged racist remark is not audible on the referee microphone, Curry’s subsequent conversation with O’Keeffe can be heard clearly.
“Sir, if their hooker calls me a white cunt, what do I do?” the Sale flanker said. O’Keeffe replied: “Nothing, please. I’ll be on it.”
南アの選手が発した言葉は “a white cunt” だった。ここでその訳語を書く度胸は私にはない。whitey ならば辞書に黒人が白人を侮蔑的に呼ぶ「白んぼ」という説明があった。この「ホワイティ」も御法度だが、“a white cunt” はさらに問題外だ。アパルトヘイト(人種隔離政策)を打倒して今の南アがあるのに、今度は南アの黒人が人種差別の言葉を発しては、ネルソン・マンデラ氏も墓場の中で嘆き、もだえていることだろう。
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炊飯器への思い
- 2023-10-20 (Fri)
- 総合
ラジオを聴いていたら、炊飯器のCMが流れていた。一流料亭の料理人が嫉妬するほどの炊き上がりだとか。ちょっと心が動いた。最近、白米がどうも昔ほど旨いと感じることがないからだ。運動不足気味で食欲がかつてほど旺盛でなくなっていることも一因しているかもしれない。CMを聴いていたら、古くなった炊飯器では味が落ちるようなことも語っている。私が愛用している炊飯器は使用歴は優に40年を超える。故障したことは一度もないし、今も何の問題もなく白米が炊ける。ただし、最近ちょっと?と思うことも。ひょっとしたら、やはり性能が劣化しているのかもしれない。
折も折、関西の知己であるU先生から新米が届いた。研究生活の傍ら、U先生の家族一同で収穫した有り難い米だ。今の炊飯器でも十分美味しく頂いているが、最新の高性能炊飯器で炊けばどれほど旨いことだろうと思わざるを得ない。
CMの文言を信用すれば、使用中の炊飯器を下取りに出せば、格安の値で購入可能と説いていた。私の炊飯器のように老朽化したものでもOKという印象だった。旨い白米を食べられるようになるのであれば、買い換えてもいいのではないか・・・。でも今も大切に使っているものは社会人生活をずっと支えてくれている「戦友」のような存在だ。使用できる限りは捨てたくはない。それが人情というものだろう。とはいえ、40年以上も使用すればもう十分お互いに「誠意を尽くした」と言えるのではないか。心が揺れる・・・。
◇
最近休みの日に近くにあるサウナ施設に足を運んだ。サウナは東京時代から大好きで毎週末のようにサウナを風呂代わりに利用して、入浴後に生ビールや焼酎を楽しんでいた。思えば贅沢な暮らしだった。福岡に定住してからもまだ現役の頃にはサウナはよく通っていたが、ここ何年かはすっかりご無沙汰さたのつましい生活だ。
上記のサウナは近くにあると書いたが、そう近所ではない。最寄りの駅まで歩けば無料のシャトルバスが出ている。以前に北九州方面の専門学校で教えていた頃、駅のホームからこのシャトルバスが出るのを見て、一体どこに行くのだろうと思っていた。その当時はサウナ施設の存在は全然知らなかった。ひょんなことからその存在を知り、自宅から歩いてみた。45分ほど歩くと到着した。お湯は温泉を期待していたが、炭酸泉とかいうお湯だった。電気風呂のコーナーがあった。電気風呂は苦手でこれまでほとんど浸かったことがない。それでもふと思った。帯状疱疹の痛みはまだ右背中辺りに残っている。ひょっとしたら、ピリピリと電気が走るのは案外、帯状疱疹の治療に効くのではなかろうか。ど素人の考えだから当たっていない可能性大だが・・・。
幸い電気風呂のコーナーを利用している客は皆無。一人で好きなだけ浸かることができた。背中にピリピリ電気が走る。思った以上に心地よい。風呂上がりの感覚はすこぶる良かった。これからしばらく定期的に利用してみようかと考えている。もう一つ余談。マッサージも受けてみた。両足裏をもんでもらったが、左足裏は余りの痛さに絶叫した。これまでこんな痛みを感じたことはない。内臓が弱っているのだろうか。帯状疱疹はともかく、身体のあちこちが弱ってきているのだろうか。悲しい・・・。
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どこでも情報
- 2023-10-15 (Sun)
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天才・藤井聡太竜王が王座戦に勝ち、史上初の八冠を獲得した。読売新聞では号外を発行するほどの大騒ぎ。私は最終局となったその王座戦をパソコンのインターネットテレビ(ABEMA)の生中継で見ていたが、私がABEMAにアクセスした時点では永瀬拓矢王座が優勢で画面に表示されるAI(人工知能)による形勢判断では永瀬王座が勝利する可能性99%、藤井竜王1%と表示されていた。
だが最終盤(藤井棋士もだが)秒読みを迫られた永瀬棋士が痛恨の一手を指すと、AIの評価は大きく藤井棋士に揺れ動いた。記憶が定かでないが、99対1と真逆に振れたのではないかと思う。事態の急転を悟った永瀬棋士が頭をかきむしりながら苦悶というか煩悶というか、自分でも信じ難い悪手を打ったことを悔いる表情が画面から伝わってきた。プロの棋士があれほどの感情、心の揺れを見せたのを初めて「目撃」したような気がする。信じていた大切な勝利をうかつにも逃してしまったショックが見てとれた。
前説が長くなってしまった。八冠となった藤井棋士の凄さは私のような将棋の駒の動かし方を知っているぐらいの者には理解さえできないことは承知している。新聞報道などを読むと、彼の強さの背景にはAIを通しての勉強も貢献しているようだ。藤井八冠誕生を特集した読売新聞の「全冠独占」という連載に次の一節があった。「愛知県在住の藤井竜王は東京や大阪の棋士と比べ、強い相手と直接練習する機会は少ないが、入手できる将棋の情報に地域差はない」
翻って我が身を考える。一昔前だったら、都会というか都市部に住む利点は大きかったかと思う。新聞社を辞め、大学講師の傍ら、紀行本執筆や翻訳に勤しんでいた頃、図書館に何度も足を運んだ。イランの小説を翻訳していた時には図書館の蔵書に大いに助けられた。もちろん、パソコンを駆使して情報をかき集めてもいたかと思う。だが、当時(2012-14年)はまだ自分の足で図書館まで行き、必要な情報を入手しようと試みていた。
そして今はどうか。そうした目的で図書館に足を運ぶことは皆無だ。パソコンを開き、グーグルで検索をかければ、必要な情報はほぼ入手できるからだ。一日中自室にこもり熟考することが可能。例えば、オンラインで教えている英語教室では今は英国の作家、カズオ・イシグロの短編小説を読んでいる。“Nocturnes” と題した短篇集。生業であれ、趣味であれ、音楽への愛が通底に流れていて、アメリカのジャズ歌手や作曲家の名前が数多く登場する。音楽に疎い私でも名前ぐらいは聞き覚えがあり、ネットで検索をかけ、詳細を調べることになる。瞬時にして必要な情報は頭の中に収まる。ネットなくしては立ち尽くしてしまっただろう。でもよく考えると、そう遠くない昔はそれが普通だったのだ。
それが今ではベッドやソファーに寝転びながら、ありとあらゆる情報をゲットできる。信憑性には十分な留意が必要であることは言うまでもないが。将棋棋士が東京や大阪に住む必要がなくなったように、庶民もどんな田舎であれ、Wi-Fiにアクセスできるところならどこに住んでも「情報難民」となることは回避できる。上記の調べ物をしていて、バーブラ・ストライサンドに行き当たった。彼女の歌は聴いたことはあった。今回改めて聴いてみた。“Woman in Love” にはまってしまった。毎日聴いている。
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今度は中東が発火!
- 2023-10-09 (Mon)
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出口の見えないウクライナ情勢を憂える日々が続いているが、今度は中東の火薬庫に再び火がついたようだ。パレスチナの自治区ガザを実効支配するイスラム主義組織ハマスが敵対するイスラエルに越境攻撃し、イスラエル、パレスチナ双方に多数の死傷者が出ている模様だ。これまでも両者は流血の衝突を繰り返してきていたが、今回は死傷者の数が桁違いだ。CNNのホームページを見ると、9日現在、イスラエル側の死者を少なくとも700人、パレスチナ側の死者を400人以上と報じている。イスラエル側の死者の中には週末の音楽祭を楽しむために訪れていた行楽客260人も含まれているようで、言葉を失う。
虚を突かれたイスラエルの右派政権を率いるネタニヤフ首相はハマスに対し、ハマスがガザを実効支配できないように壊滅的打撃を与える趣旨の発言をしている。今後さらに戦闘が激化する恐れがあることや、ハマスはイスラエル側の住民を多数人質にして連行しているとも伝えられており、犠牲者の数はさらに膨れ上がる可能性もある。
イスラエルがアラブの盟主サウジアラビアとの国交正常化の動きを進めており、これに焦りを感じたハマスがイスラエルへの攻撃に打って出たとの見方が出ているが、果してそれだけだろうか。21世紀に入ってもテロや戦争に決別できない、いやそれどころか、積年の対立が激化している感さえある人類社会はどこに向かおうとしているのだろうか。
◇
前項で新聞の書評欄で知った新書をネットで注文したことを書いた。『漢俳 五・七・五の中国国民詩』(東方書店 今田述著)。手にした本の帯に「『漢俳』とは日本の『俳句』五七五に倣った中国の短詩である。1980年に生まれた漢俳詩を中国の国民詩にまで育て上げた日中文化人の軌跡を辿る」と紹介されている。
しばし手が止まった記述があった。「モバイルの発達と漢俳」と題した章で、次のように綴られている。――前世紀の末、漢俳は飛躍的に発展した。それまでは多少なりとも日本に俳句という民衆文芸があることを知っている人が手を付ける程度だったが、それが一挙に増えるに到った。それは携帯電話の発達のお陰である。(中略)筆者がジャカルタに勤務した八十年代の初め頃、東京本社への文書通信は、日本語をローマ字で綴って、鑽孔テープを作り、それをフレクソライターという機器で電気信号化し、電話線で送信していた――
このくだりは私も理解できた。私も80年代末にケニア(アフリカ)で勤務していた当時、テレタイプと呼ばれる機器で日本語をローマ字化し、もう今ではよく思い出せない付属機器に巻き付けて東京に送信していた。理解できなかったのは続いての記述。――だが中国語には表音文字が無い。(中略)現在は漢字を図と捉えるドット化技術が使用されている。九十年頃、とある若手技術者がこの方法を実用化するのに成功した。これに最も大きな恩恵を蒙ったのが表音文字を持たない中国である。あっという間に、手機(日本語で携帯電話)が普及し、津々浦々までメールで漢字を送ることが出来るようになった――
中国語には確かに表音文字はない。しかし、ローマ字を活用したピンイン表記があるではないか。中国人はスマホなどでピンイン表記を利用して中国語を自由自在に綴っているのではなかろうか・・・と素人の私は思う次第だ。
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まだあと10年!
- 2023-10-05 (Thu)
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もうしばらくは大谷翔平君の話題を書くことはないかと思っていた。そうではなかったようだ。まず、第一に、エンゼルスを率いてきたネビン監督が解任されたからだ。翔平君との相性は良かったようだから、彼の来シーズンの去就にも少なからぬ影響を及ぼすか。私は監督交代を希望してはいたが、実際に彼が抜けるのは若干残念なような気もする。読売ジャイアンツの原監督とどちらの留任を望むかと問われれば、間違いなくネビン監督の方を選択したことだろう。その二人とも表舞台から去ってしまった。もっとも原氏の方はテレビ解説の場などで来シーズンも「活躍」するのだろう。全然楽しみではないが!
米国在住の恩師から翔平君に関するニューヨークタイムズ紙の話題がメールで届いた。「尻切れトンボ」になったものの、2023年のShohei Ohtani の活躍がいかに前代未聞のものであったのかと称賛した記事で、その中にえっ!と思うところがあった。以下の記述だ。
While attending high school in Japan, Ohtani scripted his life and career from ages 18 to 42. The peculiarly specific timeline (Age 24: Throw a no-hitter and 25 wins; Age 31: First daughter is born) includes winning three World Series before retiring from baseball at age 40. Despite his accomplishments, he has fallen behind schedule.
彼が上記のような夢というか展望を高校時代に抱いていたことは知らなかった。スポーツ新聞などでは報じられていたかもしれないが、競馬と縁を切って以来(馬券を買うという意味)、スポーツ新聞の類を手にすることは皆無に近いので知らなかった。そうか40歳で引退するまでに最高峰のワールドシリーズで3度の優勝を手にしているのか。彼は来年30歳だから今後10年間でワールドシリーズ優勝3回か。翔平君なら決して不可能なことではない。是非実現して欲しいと願う。
◇
私は翔平君のような大人(たいじん:徳の高い人)ではないので、このところ些事に悩まされている。ネットでとある一冊の書を入手しようとしているが、姓名に続き、住所を書き込もうとすると、米国内でしか注文できないようになっており、はねつけられるのだ。不可解極まりない。この数年来、毎朝読んでいるキリスト教の祈祷書(devotional)の2024年版を手に入れようとしているだけの話だ。
他の本は何の問題もなく入手できている。驚くのはその手軽さとスピード。先の日曜日のこと。購読紙の読売新聞の書評欄を読んでいて、ある新書の紹介に目がとまった。『漢俳 五・七・五の中国国民詩』。「漢俳」とは俳句のように、漢字17字で書かれた中国の短詩を意味する。そういうものがあることは何となく知ってはいたが、正確なところは無知に等しい。私は子規よりも啄木、俳句よりも短歌の方が接しやすいと感じているが、中国語を学んでいる初学の身としては興味を覚えずにはおれない書だ。それで日曜夕、パソコンからネット注文したら、月曜夜には郵便受けに届いていた。何というスピード!
それだけにこの1か月以上、悪戦苦闘している祈祷書の注文には辟易させられている。書店に足を運び、取り寄せてもらうことも考えたが、一般書ではないので、まずは無理だろうと匙を投げつつある。情けなや!
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personable なら私だって!
- 2023-10-01 (Sun)
- 総合
残暑は残っているが、9月はあっという間に過ぎ去った。そして今日から10月。ついこの間、新年を迎えたような気がするのに。思えば、今年の私は不可解な帯状疱疹で幕を開け、今に至るまでずっと悩まされてきている。最近はずいぶん楽にはなったが、安心はできないか。数日前に2か月ぶりにペインクリニックを訪れ、医師に相談したが、完治には長い時間がかかるとのことだった。まあ、明け方に背中が重苦しく感じること以外は日常生活に支障はないので、気長に養生しろということだろうか。
私にとって2023年は「失われた1年」とでも呼びたい心境だが、そう悲観することもないのかなと最近は考え始めている。日本人の高齢者には帯状疱疹は避けて通れない病のようだし、私はまだ体力のある今の年齢で罹ったのは神様の差配と受けとめることもできようか。中学校での英語の非常勤講師の仕事も楽しく継続できているし、これで文句を言ったら罰が当たりそう。
◇
中国語、韓国語の初級レベルのNHKラジオ講座は9月でワンクールが終わり、10月から新しい講座に衣替えする。4月からの講座を再放送するケースもあるが、金曜日の講座ではリスナーからの質問に答える新機軸が設けられるなど工夫がこらされてもいる。
初級レベルを何年も聴き続けても実践的な語学力はつかないのではないかと思うこともあるが、語彙にしろ、文法にしろ、日々得るところはある。理想を言えば、韓国語を本格的に学習するため、いつぞや台湾の大学に一か月短期留学したように、ソウルか釜山に同様の語学研修に行きたいと考えているが、すべては帯状疱疹の完治を待ちたい。
◇
先に書いた通り、大谷翔平君が負傷欠場したことで大リーグを熱心にフォローする必要がなくなり、生活に「余裕」が出ている。テレビやパソコンで翔平君の一挙手一投足を見守るのは結構時間を取られる。一喜一憂することがなくなったのも精神的には有り難い。
大リーグのホームページなどでは翔平君が来シーズン、エンゼルスを出て、どのチームに移籍するのかといった憶測の記事を数多く目にする。かなり高額のマネーが動くようだ。大リーグのメッカは東海岸だろうが、エンゼルスのユニフォームに馴染んだ私は引き続き日本に近い西海岸に留まって活躍してもらいたいような気もする。ただし、あの無能に見えるネビン監督は更迭してもらいたいと、これも先のブログで書いた。
と思っていたら、大リーグのホームページに “Nevin gets stamp of approval from his players” という記事が掲載されていた。どうやらエンゼルスの中心選手たちはネビン監督の指揮に問題はないと考え、なおかつ慕っているらしく、来シーズンも指揮を執って欲しいと願っているとか。チームの不振を受け、彼が前任から監督を引き継いだのは昨年6月。残る期間は46勝60敗で終え、今シーズンは30日現在、72勝89敗と大きく負け越している。それでも監督交代を求める声が起きないとは!ネビン監督には人望があるということか。選手の一人は “He’s very personable.”(彼は非常に人柄が良い)と語っていた。ネビン監督は普段から翔平君をほめちぎっているが、翔平君はどう思っているのだろう。
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