大好きな猫の本「あたしの一生」
猫の本は古今東西、たくさん書かれています。もちろんワンちゃんもかわいいけれど、猫の魅力はかわいいだけじゃない深みに溢れている気がします。
何か考えているようなあの後ろ姿、もの思いに耽るかのようなあの横顔。。。本当は何にも考えていなくったって構いません。猫は、人間にそう思わせるような表情をたくさん持っている。それだけで充分なのです。
そんな猫のひとつひとつの仕草がもの書きの心をくすぐるのか、猫を主人公にした本はたくさん出版されています。そうして、私のような猫の虜になっている人間は、嬉々として猫の本を手にとってしまうのです。
この本「あたしの一生―猫のダルシーの贈り物」も私にとっては小さな宝石のような大事な本。
読み終わって随分時間が経った今でも主人公の猫、ダルシーのことを思うとこちらの胸まで切なくなってくるようです。タイトルが示す通り、この物語はダルシーが子猫の頃から老いて魂だけの存在になってしまうまでの、飼い主の女性との暮らしの物語。ちなみに江國香織さんの翻訳です。
主人公のダルシーの性格は我が家でいえばクーとチャビを足して割ったような感じ(レオ君は全然違うんですよねぇ〜)
猫独特のプライドの高さと飼い主の女性に対する純粋な愛情は猫と暮らす人なら、きっと皆愛しいと思うはず。
当然ニャん。。。
もちろん以前から3匹溺愛状態の私でした。「これ以上深く愛せないわ〜」(アホだと笑って下さい。。。)と思っていたのですが、この本を読んで以前にも増して3匹に対する愛情が深まったような気がします。
遅すぎ。。。
。。。。。ま、ともかく。。。
そういえば、「存在の耐えられない軽さ 」という映画で主人公のジュリエット・ビノシュが飼っていた犬の死に直面して泣きじゃくりながら話すシーンがありました。「人間との愛情には見返りを求めてしまうけれど、この子との愛情はお互いに見返りを求めない。こんな風に思えるのはこの子とだけ。。。」というような内容だったと思います。
もちろん、人間同士でも、無償の愛は究極。でもそこまで自分を高めていくには、たくさんの越えなければいけないハードルがあるように思います。
でも、動物にはそれが自然にできてしまう。不思議ですね。
もちろん、いつの間にかたくさんの物を与えてもらってるんですけれどね。。。
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2007-03-18 23:55 by miyuki
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