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ハートフォードシャーに

  • 2012-07-24 (Tue) 06:41
  • 総合

 ケンブリッジから電車で南下、ハートフォードシャーのネブワース(Knebworth)という村に来ている。ロンドンの北約50キロのところにある村で、ロンドンに少し近づいた感じだ。明日から書く予定のE.M.フォースターにゆかりの深いスティーヴニジ(Stevenage)という町に隣接している。
 ネブワースでも一泊35ポンド(約4900円)のB&Bに投宿した。ケンブリッジのB&Bも同じ値段だったが、朝食は付いていなかった。といっても、私はあのイングリッシュブレックファーストには少々食傷気味。だから、朝食付きでなくとも一向に構わない。ケンブリッジでは少し歩いたところにあるカフェの常連となり、朝食と昼食を一緒にしたブランチとしてコーヒーにクロワッサン2個を食していた。
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 さて、イングランドはここ数日、これまでの雨天、曇天がうそのような晴れやかな日々が続いている。気温も摂氏27度前後あるようだ。湿度が比較的低いから、日本のような不快感はあまりない。すがすがしい。ケンブリッジからスティーブニジに向かう電車の中も座席の窓の上部が少しだけ開けられるようになっており、これさえ開けていれば、心地よい風が吹き抜けて来る。この好天がいつまで続くか分からないが、ロンドン五輪でやって来る選手や関係者、観光客の人々には嬉しい限りだろう。
 先週は読書にいそしむ予定であったが、ほとんどできなかった。テレビの前に釘付けとなっていた。ゴルフの全英オープンが開催されていたからだ。何しろ、この大会はThe British Open と呼ばずに、単に The Open と呼ばれるくらいに、伝統と格式を誇るメジャーの中のメジャーである。ゴルフ好きの私には木曜から日曜まで丸4日間、BBCが朝から晩まで放送する生中継で「至福」のひと時を過ごした。最終ラウンドの日曜夕刻にはロンドンで参加したい集まりがあり、出かけたロンドンのパブで実況を見ていて、14番ホールで首位にいるアダム・スコット(豪州)がバーディーを決め、2位以下に4差を付けた時点で「勝負あった」と思い、集まりに出かけた。
 深夜遅くにケンブリッジの宿に戻り、パソコンを開いて、アーニー・エルス(南アフリカ)が大逆転で優勝していることを知り、驚いた。一夜明けた23日の「ザ・タイムズ」紙ではスポーツ史に残るスコットの choke と報じていた。スポーツの世界で言う「チョウク」とは勝利を目前にした選手やチームが土壇場でとんでもない失態、失敗を演じ、ほぼ手中にしていた栄光をふいにすることを意味する。日本語では「プレッシャーに弱い」と評される類のものだ。
 タイムズ紙は次のようにスコット選手の自滅を憐れんでいた。 The word “choke” is among the most despised in the sporting lexicon, yet, sad to say, it is one that will now be associated with this most naturally gifted of players. (choke という言葉はスポーツ選手の間では最も忌み嫌われている表現だが、悲しいかな、これからはこの言葉が数多くいる選手の中でも最も才能に恵まれたこの選手=スコット=に付きまとうことになるだろう)
 (写真は、スティーヴニジの広場。好天もあり、噴水の場所で家族連れが群がっていた)

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